まずは手始めに4040。
この4040のシボがグリップのシボと割と似ているので、マッチング感がとても良いです。
しかもカメラボディが設計からして、革を貼るように作ってあるのです。本当かどうかわかりませんけど、どう見ても革を貼るように段差がついていますよ。
当店はオリンパスさんの関連企業でも何でもないただのそこら辺に転がっているサードパーティなのに、わざわざ当店のために革を貼るように設計してくださっているオリンパスさんは、やはり最高だと思います(ウチのためにやっているわけではないでしょうけど)。
4008。
4040はシボが細かいですが、それよりも多少荒いシボです。
4044。
オーカーリザード。本牛革型押しです。
昼過ぎに、神戸から田中ミシン(http://34n.co.jp)の専務がはるばる名古屋までいらっしゃいました。
田中ミシンさんは、靴用の縫製機械とかミシン業界ではかなり有名なところです。別に遊びに来たわけではないんですけどね。
田中ミシンさんでさえも、こういう突き合わせ縫いをするタイプは初めて見たそうです。そうなるとこの縫製機は相当珍しいですよ。
これはちょうど良いところに、ちょうど良い人が来た、ということで、先日ドイツから引っ張ってきたカメラケース縫製機(ブログ記事)の使い方というか、まず糸のかけ方を教えてもらいます。複雑な機械ですので、まずそれさえわからないんです。
やっと縫製機に糸がかかりました。こんな糸のかけ方などわかるわけねーつーの。自分でやれって言われてもできないかも。
なんか、色々なところを調整してもらって、ついでに正しい針位置も教えてもらったり。この機械に多用されている四角ボルトは、同じサイズの六角ボルトに交換したほうがメンテがしやすいとかのTipsも、さすがに普段から縫製機を整備している田中ミシンさんならではです。
田中ミシンさんがいなければ、一生この機械は使えなかったね。基本的にLandis(靴用の出し抜い機)と同じではあるそうです。
そして、私のグスタフ・ラフレンボイルMS55手動縫製機がご帰還。靴職人さんや靴修理やさんが結構ほしがる縫製機です。靴の底縫いはやっぱり縫製機なのだそうです。所詮手縫いとは糸締まりが違います。しかし、なぜか私は使いもしないのに持っています。
同型のMS200はたまに見るのですが、MS55はほとんど見ないです。MS200はモーター駆動仕様ですが、MS55はクランク駆動(=手動)で、それの何が良いのかというと、モーター駆動をしていないので、機械の状態が良いのです。
こういう半世紀も前の縫製機は、時代が下るに連れ、状態の良い物は入手が困難になってきます。古き良きヨーロッパの夢が目一杯詰まった機械が使えるのは、私の世代が最後かもしれません。このあたりの状況は中古カメラと同じですね。
ヨーロッパの縫製機どころか、最近は日本製の中古ミシンも枯渇して弾数がありません。中古の日本製革漉き機にいたっては、ほぼゼロ状態。これから手作りを卒業して、ミシンなどの設備を入れようと考えても、状態の良い中古が少ないので、簡単ではなくなってきてしまっているのですねえ。私は早いうちにそれを知っていたので、だいぶ得をしたわけです。
この機械はどこで買えますか?とか寝ぼけた質問がたまに来るのですが、そこら辺に売っているものじゃないから、私がいちいち見せびらかして自慢しているのです。お願いですから、私ではなく田中ミシンさんに聞いてください。しかも、壊れた時に直せるのは田中ミシンさんぐらいですよ。
さて、仕事に戻りましょう。
ベージュリザード。牛本革型押し。
ブルーリザード。牛本革型押し。
ブラックリザード。牛本革型押し。
キャメル。表面フラット。
ネイビーブルーリザード。牛本革型押し。
レッドリザード。牛本革型押し。
ディープピンクリザード。牛本革型押し。
続きはまた明日。
そして日付は変わって今日は6月30日。日曜日。
明日から新しいスタッフが来るので、ちょっと片付けをしておりまして、遅くなってしまいました。
ネイビーブルーシュリンク。牛本革。
チェリーウッド。
以上です。予定価格フロント2ピース+リア1ピース。予定価格、税送料込み2000円。
もうイエローリザードとか、ライトグリーンリザードは、売れない革ですので、今回はリストはやめておこうと思います。
結局三脚を立てて、ビデオは自分撮りをして、アフレコしました。
一カ所貼り付けが難しいところがあります。必ずビデオをご覧いただいてご理解をいただいてから貼り付けを行ってください。見ないと失敗すると思います。
Olympus PEN E-P5 貼り革キット
2000円税送料込み
販売ページからどうぞ。