2024年2月23日金曜日

会社も売り物になるのか

たまにこういう内容のメールが来る

この度、弊社クライアント企業より、資本提携に関するご相談を頂いていることからご連絡差し上げました。

クライアント企業との打ち合わせを踏まえ、弊社独自で調査させて頂いたところ、貴社の規模感、事業領域等が正に合致していた次第でございます。

【方針】

・現経営陣の続投を希望(退任希望等あれば応相談)

・従業員様の継続雇用 

 ウチは一応会社形態だけど、実質個人商店的な事業ですよ?

詐欺かね?と思いましたが、そのM&Aの会社自体は一部上場企業で別に怪しいものではないようです。知り合いの社長さんにこれはどういうものなのか聞いてみたところ、

一つの目的としてはその会社の資産(土地建物設備)が欲しい。事業物件を探すというのはなかなか難しいので、会社ごと買ってしまえば手間が少ない。ウチには土地建物はないですけどね。

他には、安定して少額でも利益を出しているところで、事業継承に問題を抱えているところなら買いたいと思っている企業は案外ある。ただ大金を払って買収したいと思っているわけではない。

売りたいと思っている側の会社オーナーは二種類いて、

とにかく金になれば良い、後は野となれ山となれというタイプと

自分の取り分は少なくても構わないので、従業員の雇用だけは守って欲しいというタイプ

今は特段考えてはいませんけど、ウチは負債がないので会社の精算も楽といえば楽ですが、会社というのは畳むのが面倒くさいので、私の引退時にはタダ同然でも買ってもらえるなら買ってもらったほうが楽というのはありますね。

しかもですよ、事業主である私自身は経営の才能が根本的に欠けているのがよくわかっているので、向いていないことを無理やり続けるのもこれまたストレスなんだな。

基本的なスタンスとして、今でも充分食えているのになぜ事業拡大という多大な苦労をして余計な金を取りに行かなくてはいけないのか、まずそのあたりがよくわからない。家もあるし車も持っているし酒も飲めるし、これ以上一体何が欲しいのか?教えてほしいよ。

現経営陣の続投というよりも一工場長みたいな感じで経営のことはすぐれた人に任せたほうが、事業としては今よりはうまくいくような気もします。

こうやって書くと事業がうまく言っていないんだと思われるかもしれませんが、今までほぼ赤字無しで続けてきていて利益も出し続けていますので、突然知らない人が経営アドバイスのメールとか送ってきていただかなくても全然大丈夫です。

経営アドバイスのメールとか、そんなのあるのか?と思われるかもしれませんが、これがあるのです。そういうメールを頂くと

そもそもあんた誰、一体何者?なにか大きな事業でもやっているの?とか聞きたくなりますけど、相手にすると面倒なので返事をせずに捨ててしまいます。