さて、毎度ありがたい事ですが、また大変な量のケースをご注文いただいております。
もうドサッと言う感じです。これだけの量になると、荒裁ち→芯材貼り合わせ→本カットをするだけでも一日仕事でした。手作りとかハンドメイドということは最初から放棄しておいて良かったと思います。手でチマチマとカットしていたら一週間でもカットしきれないでしょう。というか1日でもうギブアップ間違いないです。
ハンドメイドを売りにしていた工房も、売れてくるとクリッカーを導入して刃型でカットし始めるのは、こなせる量が桁違いになりますので、生産力ということを考えたら至極当然のことなのです。まぁ、逆に言ってしまうと、いつまでもハンドメイドを売りにしているところは、結局ハンドメイドでこなせる量しか売れていないわけです。
正直数えるのも気が引ける量です。2週間ぐらいで全部やらなくてはならないんです。まさに激闘という感じなのです。
今回、また工程を数分でも短くするために新しい道具を手に入れてきました。
本当の名称は「辺折機」とでもいうのでしょうか、通称「ガチャンコ」です。
縁返しをしたいところを合わせて、レバーを持って回転させます。
こんな感じでピシッと折り目が付きます。
もちろん縁返し部分にあらかじめ接着剤を塗っておけば、折り曲げと同時に接着もできてしまいます。これで工程が4分ぐらい短縮出来るのではないでしょうか。
どんなにわずかでも工程を短縮出来るのなら、迷わず道具を導入します。しかもこの場合は、手で折り曲げるよりも綺麗に折ることができるのですから「品質を上げながら手を抜く」という魔法のような事ができてしまうわけです。
「便利な道具は導入したもの勝ち」。ただ一言、これに尽きますね。
どこでこんな便利なものを手に入れたのか?と思われた方、まあ読者さんは薄々わかっているとは思いますが、例によってここです。
そしてまた例によって、池田さんが使い方の動画をYoutubeにのせていましたので、ご紹介です。