2013年10月11日金曜日

あると便利な機械は、無くなると激痛

革の業界には、ゴム糊機という大変便利な機械があります。



革や素材にゴム糊を適量、薄ーく塗ってくれるものです。この適量で薄くというのがとても重要なところです。手でゴム糊を塗っても綺麗に薄く塗るとムラが出て、機械がやってくれるようには綺麗にはいかないのです。
またゴム糊機を使うと、必要量しかゴム糊を消費しないので、手で塗るよりもゴム糊が減らないのです。早い話が、「作業が速い・綺麗・省力そして無駄がない」と良いことずくめなのです。
ゴム糊ぐらい手で塗れば良いじゃないか?と思われるかもしれませんが、一度使ってしまったらやめられないのです。

ずっと使っていたゴム糊機の調子が悪くなってしまい、新品に買い換えました。
今度は塗り幅が広くて、モーターも強力です。また以前のタイプはベルト駆動でしたが、今度は力強いチェーン駆動。ゴム糊がちょっとだけ固まったぐらいならガンガン押してくれます。モーターが貧弱でベルト駆動だとゴム糊が硬くなるとウンともスンともで、塗ってくれなくなるのです。そうなるとバラして分解とか面倒なことになるのです。

しかもタンクは上置きのタイプ。下置きのタンクのゴム糊機は、私も使ったことがありますが、これがなかなか始末が悪いのです。大きな工場で一日中ゴム糊機を使うようなところや、使い終わったらきちんと掃除するような几帳面な人は下置きタンク型でも良いんでしょうけど、ウチみたいにちょこちょこと使うぐらいで、使い終わっても毎度毎度いちいち掃除しないような人は、下置き型を使うと面倒なことになります。工房程度でしたら、上置きタンク型が正しい選択でしょう。ただ上置きタンク型はあまり出回っていないのです。なかなか新品で探すのは苦労します。

もうこういう便利な機械は、あると便利と言うよりも、無くなるともう仕事が出来ないという深刻なレベルになってしまいます。私はゴム糊を手で塗るなどと言うことは馬鹿馬鹿しくてやってられないです。これがなくなったら、仕事を続けられないというぐらいになってしまうわけです。

まぁ便利な機械も善し悪し、というか知らないなら知らない方が良いのかもしれません。



話は変わって、デジカメによってはインターバル撮影が出来るものがありまして、つなぎ合わせるとこんな動画になるのですね。ビデオで撮るのと何が違うのか?と言われると、うーん、よくわかりませんけど。