最近、どんどん新しいカメラが出てきて、ついていくのが大変なのですが、XM-1用の貼り革キット。
フジフィルムのカメラは、貼り革の作りがいがあります。カメラに革が貼ってあるので貼り替えは可能なのですが、何とも形状が複雑です。刃型を用意するのも苦労をします。私の腕では刃型を曲げきれませんので、プロに頼むのですが微妙な調整が必要になります。
さび止め塗装をしたばかりで汚いのですが、こんな感じ。これは刃物に見えないかもしれませんが、れっきとした刃物です。
形状が年々複雑になって来ます。今回この部分は無理かな、と思いましたが、何とか曲げてもらいました。これだけ狭いとカットした革が刃型の中に入り込んでしまい、取り出すのに苦労しますので、詰め物をして吐き出させるようにしております。
実際にビデオでご覧いただきましょう。ビデオの中でスローモーションの箇所で、カットした革が吐き出されているのがおわかりいただけると思います。
どれぐらいカットが正確かというと、これぐらいピッタリ。一分の隙もありません。
ここまで細かい刃型ですと、非常にデリケートですのでハンドクリッカーが必須です。油圧クリッカーで設定を間違えたら、刃型が即崩壊します。
こんな面倒な形状をわずか数秒で完璧にカットしてくれる刃型というものは実に有り難いものです。便利な道具を導入しているところは、革をカットするという行為において、とんでもない楽をしているわけです。
さて、サンプル写真。
ベージュリザード(牛本革)
ブラックシュリンク(牛本革)
ブラックリザード(牛本革)
ブルーリザード(牛本革)
キャメル(牛本革)
ディープピンク・リザード(牛本革)
ライトグリーン・リザード(牛本革)