2013年10月26日土曜日

刃型の刃材料

当店では、素人ながら自前で刃型を作るので、刃材料ってものが必要です。
刃型屋をやっているわけではなく、刃材料も3種類用意してあり、使う目的によって使う刃を変えるので、そうそう減るものじゃないですが、これも使っていると無くなります。最近、よく使う刃が残り少なくなったので、一巻き追加いたしました。


こんな感じの梱包でやってきます。


19mm高x2mm厚。一般的にスエーデン鋼と呼ばれるものです。
75メーター巻き。75メーターって結構な長さですよ。一般的な生活をしていたら、一生かけても75mも刃物を買わないような気がします。刃の長さだけを言ったら、刃渡り30cmの包丁が250本。板前さんなら一生で見ればそれぐらい消費するのかな。

刃先形状はBEP。メーカーのWebサイトカタログ(リンク)にも載っていない不思議な型番です。カタログページのBEKに近いです。刃型屋さんに頼むとBEというタイプで作ってくると思いますが、革を何枚も重ねた積層ものをカットする場合は、BEは全然向かないです。BEPで頼むよ!ってお願いすると、「この素人が偉そうに、、、」って思われるかもしれません。


刃材料のメーカーはマーチンミラー・ヴァイキング。Made in Austria。オーストリー製のものって、私の持ち物(正確には会社の持ち物)では唯一これだけじゃないかな。思い切り弱っちそうなヴァイキングのロゴが印象的です。


巻いてある刃をケースに収納します。
焼きが入っている鉄ですので、つまりバネと同じです。収納に失敗すると巻いてある75メーターの刃がすべて伸びてしまい収拾のつかないことになります。繰り返しますが、75mのバネで、さらに鋭利な刃がついていますので、非常に怖いです。