前回の投稿 OM-D E-M5 Mark II グリップの試作 続き を引き続きやっていきます。
オリジナルのグリップ形状を全部トレースするのはかなり面倒な事ですが、仕方がないので根気勝負でやっていきます。
ボタンの位置を探って切り欠きを入れます、が、一発では合いません。
だいぶ良い感じになりましたが、マウント側のラインが後一歩というところです。
やっとオリジナルのグリップ形状のトレースが出来ました。
これをやるだけで日曜日が終わりました。
結局、このサーフェスを作るための8本ぐらいの線をトレースするだけのことで大変な苦労と時間をかけたわけですね。3Dスキャンをするという方法だと早いのですが、3Dスキャンというのも、こういう最低限の8本のデータに変換してくれるわけではないので、あれもなかなか面倒な話ではあるのです。ポン!とスキャンしてすぐに3Dプリントという魔法使いみたいなことはまだまだ出来ません。
さらに自分で線を引けば、何と言ってもデータが美しいです。
制御点などたったのこれだけ。データは最低限の制御点で作られたシンプルさで、美しくあるべきです(自己満足)。無駄な制御点が異様に多い汚ねえデータというのは、他人に見せたときに人間性を疑われかねませんよ。
骨組みの線さえ出来てしまえば、面にするのはNetwork Curveでワンクリックというね、もう何の苦労もない作業です。
そして、オリジナルグリップ部分のサーフェスさえ出来てしまえば、あとは新しいグリップの形状を盛っていくだけという、割と簡単な作業となります。
とりあえず、簡単に盛ってみてプリント。
更に盛る部分、凹ます部分などを実際に握って検証します。
まだまだですね。1個目はこんなもんです。
3個ぐらい形状を直しながら進めて、底部を丸めないと格好悪いですので丸めるわけですが、ここでフィレットを使っても上手く行きませんので、制御点を弄って丸みをつけてやります。フィレットで丸みをつけると取って付けたような感じになりますが、この方法だと自然な感じで丸みが付きます。
ゼブラでみると、丸め方は割と強引ですがゼブラが切れたりしていないと、まあそういうことです。
NURBSモデリング万歳、シングルサーフェス モデリング万歳。