本日は日曜日と言うこともあって、昼頃からノロノロと仕事場に来て、XZ-1ケースの試作を続けます。
そろそろ表革と裏革を貼り付けた状態で試作をしていく段階ですので、表革のデータから、裏革のデータを作ります。
当店の場合この裏革というのが、スエード素材にPETの補強材を貼り合わせた物でして、曲がる部分はPETの補強を取りのぞいてやらないと綺麗に曲がってくれないのです。そのため、上の画像のように曲がる部分は縦筋を入れて設計をいたします。赤い線がPET素材をカットするためにレーザーを走らせる線です。
なぜ、そんな面倒なことを?と思われるかと思いますが、デジカメケースはなるべく薄く作りたい、しかし薄くすると立体形状がシャキッと保てないのです。そこで薄いけど硬い補強材を入れて、全体的な厚みを薄くしながら、シャキッとした形状を保たせる、というわけです。
そしてもう一つの理由が、このボタンのつく細いフラップ部分。この部分は革だけだとすぐにクタクタになりますが、PETの補強を入れることで頑強になります。というか補強を入れないと割とすぐに伸びてダメになります。革はこういう部分はとても弱いのです。
とりあえず数個試作を進めて、日曜日はおしまい。