ずっと切削しては捨てて、データを直して、また切削を繰り返したブドウの革トレーですが、とうとう成型型が完成しました。
凹型。樹脂削りだし。
凸型。ハードウッド削りだし。
革を絞ったところです。
今回は、何とか革を破らずに絞り切れております。ブドウの粒も一つ一つきちんとエンボスが付いております。
何と言いましょうか。これほど複雑な立体成型が革で出来るとは、作った私も少々信じがたいです。しかも絞り型の設計・切削も内製ですよ。資本金300万円の底辺個人商店企業が前人未踏の複雑な革成型の分野に踏み入れました。
とは言っても、射出成型の型を作っているところは、これよりも"はーるかに"難解なことを日常茶飯事にやっているのでしょうけど、革産業はそれよりも数十年は時代とレベルが遅れておりますので、この程度でも前人未踏の分野なのです。
革の新しい可能性を垣間見た気がします。