昨日に引き続き、LX7の貼り革採寸をやって行きます。
だいぶデータが煮詰まってきましたので、ウッドをカットして合わせていきます。
この状態からは、データを修正していくのも0.1mmとか0.15mmとかの細かい単位になって行きます。
私はCADが上手いとかそういうわけでは全然ないですけど、非常に簡単にデータを修正できるのは動画を見ればおわかりいただけると思います。革製品を作る程度でもCADで設計してデータ管理をした方が、何と言っても正確ですし、データを修正するのも非常に楽なのはおわかりいただけるかと思います。というか21世紀ですから、何かモノを作るならまずCADで設計という、そういう時代ではないでしょうか。フリーハンドで型紙を作って、型紙が壊れたり、紛失したりしたら一体どうするのでしょうか?フリーハンドと言うことはその場の気分で線が変わってきてしまうのですから、まったく同じものは作れませんよね。
しかも、今時は2DのCADでしたら、プロフェッショナルレベルのものがなんと無料で手に入ります。
ダッソーシステムズ Draft Sight(リンク)。ダッソーって戦闘機のミラージュとか作っているフランスの航空機メーカーですよね。無料で提供するというのはすごいです。あとジーメンスからも無料の2D CADが入手可能です(リンク)。一昔前でしたら、何十万円もしたプロフェッショナルレベルのCADが今時は無料。大安売りどころではなく完全無料の大盤振る舞い。無視するにはあまりにも勿体ないです。良い時代になったものですね。ただ、革製品を作るぐらいでしたら、ちょっと大がかりすぎるCADではあります。
CADは取っつきにくいという印象がありますが、革製品を適当に作る程度の二次元CADでしたら、正直3時間で覚えられます。私がスタッフに教えたとき1時間ぐらいレクチャーした程度で、次の日にはカメラ革の採寸ができて、きちんと形状がCADで描けたのですから、簡単な事をやる程度でしたら恐ろしく簡単。またなぜか革業界ではイラストレーターで図面を書く人が多いのですが、あんな面倒なものでよく図面が描けるなと変な感心をしてしまいます(大概、これで図面のつもりか?というものばかりですが)。それに比べて1/10以下の労力で習得できます。御託を並べるのはこのあたりにして、この際ズバッと、世界で一番簡単に使えるフリーの二次元CADを紹介してしまいますよ。それは、AR CAD(リンク)。取説を読まなくてもほぼ直感的に使えます。もう簡単すぎて、使っていても今ひとつ手応えがないから、もうちょっと難しいと使いこなす満足感が出るんだけどな、という贅沢な気分になれます。これでCADが使えなければ、もう人生を諦めろというぐらい簡単です。