先日香港のお客さんが当店の汚い工房にいらっしゃったのですが、この香港人のおじさんがもう私の持つステレオタイプの香港の人というタイプでした(見下しているわけではありません)。具体的にどうかというと、割とお金持ちそうで、頭の回転がよさそう、ちょっと香港訛りだけど流暢な英語を話して、ビジネスの話をするのが大好き、カメラと時計が大好き、そして人がよさそうな親父さん然とした風貌。眼鏡ももちろんかけています。しつこいですけど、香港人を見下しているわけではないです。商売の話が早く、物事の理解力が高い香港人には、私はいつも一目置いています。
今度はドイツ人のビジネスマンが大阪に来るのですが、通訳を手配できないので、あなた(つまりこの私)が大阪の取引先まで案内してくれないか?という話が来て、別に良いけど、なぜ俺なのですか?という気持ちでいっぱいです。名古屋と大阪は確かにちょくちょく往復していますけど、一体どうして私なのでしょうか。私にはよくわかりません。だいたい私は外国人の案内サービスを業務でやっているわけでもないんですけど、まあいいや、これもきっと何かの縁なのでしょう。
そして相手はWeという単語を使っているので、大阪に来るのは数人なのでしょうか。そうなると私の軽自動車では無理があるので、レンタカーを手配するとか、ちょっと面倒な話になりかねません。
私も自分で言うのも何ですが、ホイホイと請け負ってしまうところに、ちょっと人が良いところがある気がします。自分で言っていれば世話無いですけどね。
笑い話と思われるかもしれませんが、私の少ない経験ですと、外国人が群れると、ドイツ人と日本人はくっつきやすい傾向がある気がします。そして仲が良くなると、同じ第二次大戦の敗戦国だし、という話になります(あくまで私の少ない経験ですよ)。そして酒でも飲んで度が過ぎてくると、イタリアは当てにならないから今度はドイツと日本だけで一緒に頑張ろう、飲めー!乾杯!というどこかで聞いた冗談みたいな流れになります。相手はネオナチでない普通のドイツ人ですというか、でした。
さらに度が過ぎてくると、「日本は最後まで世界を敵に回して頑張ったのに、ドイツは日本より先に降伏して根性がない。ドイツ人がもうすこし頑張ってくれれば、、、」とか、「ドイツは東側はソ連に接収されて俺たちも分断国家で随分と苦労したのだぞ、これはおまえら日本人には理解できないだろう」という愚痴の言い合いになってしまい、まったくどこかで聞いたような展開になるのでした。今回はそんなことはないと思いますけど。
先の大戦で思いましたけど、日本で京都だけは、「先の大戦=第二次世界大戦」ではなく、
「先の大戦=応仁の乱」
なのだそうです。長い間都があったところだけに、歴史観も大きいのですね。というか空襲がなかったから割とのんびりしていたのでしょうか。