2015年2月7日土曜日

やたらよく利くボンド

今は当店ではカメラケースを作っていないのですが、それでもボンドとかゴム糊を結構使います。
ホームセンターに売っている程度では全然足りないので、一斗缶で買ってきます。一缶だけだと送料が高いので、結局3缶買っておくという感じです。
ちょっとした革製品の工場に行くと、このゴム糊やボンドの使用量も半端ではないので、1ヶ月にこれ一体何缶使うの?と言うぐらいの使用量で驚いたことがありますが、まあウチは個人商店規模ですので、3缶もあればしばらくはある、そんな感じです。


スエードなどボンドを塗るのが面倒なので、エアーで吹いて吹き付けてしまいます。吹きつけ用のG17みたいなボンドが存在するのです。これは建築用ですけど、成分など似たようなものですので、皮革に使っても全く問題ありません。


最近このGスプレーが高くなったので、ちょっと違うの使ってみるかと、ゴム糊を取り寄せているメーカーさんに、Gスプレーに似たようなボンドはないかと聞いたところ、やっぱりあるのです。あまり聞いたことがないゴム糊のメーカーさんですが、ゴム系の接着剤は一通り作っているようです。ただWebを探しても品名は全く出てきません。世の中にはWebに載っていない情報というのが結構あるのですね。


ボンドを手塗りするときは、こんな小瓶に小分けして筆塗りします。薄いから使いやすいのです。
ただしばらく使っていると、上の画像のように瓶が小汚くなるのが難点です。


しかし瓶など鮭ほぐしでも買ってくれば事足ります。昼は鮭ほぐしで茶漬けかな。

さて、この聞いたことがないメーカーのボンドですけど、これがやたらよく利く。接着力がやたら目ったら強力。もう目が覚めるぐらいの強力さ。G17など目じゃないです。ゴム系ボンドでは強いものだと靴の底付け用のものがやたら強力ですが、これは底付け用まで強くないにしろ、それに近いのではないかという気さえします。

しかも工場直で買うから安いんだ、これが。東急ハンズなんかでゴム糊とか500ccぐらいの缶で売っているのを見たことがあるかと思いますが、あれは実は目が飛び出るぐらい高いです。まあ小分けだから仕方がありませんけど。

まあこういう材料だけではなく、世の中は値段が高いものが良いものとは限らない、というのがなかなか難しいところです。

ゴム糊などの接着剤は、ブルドックゴム糊とかストロングゴム糊とかよく聞くメーカーだと思いますが、このメーカーは聞いたことがないし、材料屋さんでも見たことがない。一体どういうルートでどういう消費者に流れているのかというのは非常に謎ですが、とてもマイナーですが、値段も他のものと比べて安くて品質も問題なし。いつも使っている材料でも、たまには別のものを使ってみるべきですね。