「何か新しい商品とか提案はありませんか?」
というので、こんなのどうですか?と色々見ていただきながら、
「何これ!?」
と掴みがあったのが私のコインケース。
イタリア製のあの有名なコインケースのパチもの。
まあ自分でモデリングして絞り型と刃型をわざわざ製作して、革を絞って作ったものです。
中身はこんな感じ。絞ってあるので小銭を出しても皿になっていて散らばらない、そういうものでなかなか使い勝手は良いです。
ただモノホンと違うのは、ここを縫製してあると言うところです。
まあ一応日本人が作ったので、仕上げが本家よりもだいぶ綺麗です。モノホンはスゲーーー雑。こんなの日本人が作って売ったらクレーム電話鳴りっぱなし間違いなしですが、そこはイタリア製という看板がありますので、誰も文句をつける人はいません。
意地っ張りというのは、自分で使うものでも可能な限り自分で作るのです。また試作して出来が悪いものは自分で使って、これはなかなかよく出来たというのは人にやってしまう。それでいて売らないのは作るのが面倒だからです。こうなると、もう自分でも自分のやっていることのわけがわかりません。
とにもかくにも、その取引先の方はこれに食いついたわけです。
取引先の方:「これをキットにしたら売れる可能性がありますよ」
私:「売れますかねぇ?」
まあヒット商品にならなくても、並べておけばそのうちそれなりに売れるでしょう。
採用されるかどうかはわかりませんが、とりあえずサンプルを作って送ってみます。
去年、2人スタッフが減ってから、何も革製品を作っていないように見えて、まあボチボチ何か試作していたりはします。