バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。
前回はBali Kamis物語 その13
運転免許証
インドネシアでは教習所みたいなところはありますが、日本のようにちゃんとした教習所ではなく、いきなり路上教習が始まります。法規なんて教習所でももちろん教えてくれませんから自分で乗りながら覚えるのです。
別に教習所に行かなくても、独自で練習をすれば問題はありません。実は乗れなくても運転免許証を発行してくれます。なぜならば運転免許発行の際に試験というものがないからです。(本当はありますが、、、、やってるのみたことないなぁ)。試験がないと言うことは、要するに申請すれば四の五の言わず免許証を発行してくれる、そういうことです。
本帰国前に延長(すでに数年前に期限切れになっていたのですが、、、、)をしておいた方がいいと言う事になり警察官のつてを使って延長に行ってきました。
まじめに手続きをしようものなら、1日がかりです。こんな事の為に貴重な有給休暇を使う訳にはいきませんのでズルをします。
デンパサールの警察署
デンパサールの警察署
通常は、必要書類を用意し窓口へ提出、承認されたら名前を呼ばれるのをひたすら待ちます。
名前を呼ばれたら別室に行き、そこで本人確認(係の警察官が提出された書類をみながらデータを打ち込みます)その後、別の場所に移動し、署名、指紋、写真をとります。待合所で待っている事5分、、、、窓口で名前を呼ばれたら、書類と引き換えにライセンスカードを受け取る。
毎日数百人が押し寄せる為、大変な混雑です。
ライセンス申請の様子
警察官のつてを使うと、書類は事前に頼んだ警察官に渡し、支払いや承認までやってくれますので当日は本人確認と写真のみとなり、約1時間で終了します。(数百人並んでいるのを飛び越え私の書類は本人確認をしている警察官に依頼した警察官から手渡される)
お礼も入れて3500円ほどでライセンスが出来上がるという仕組みです。
しかし、会社に戻ってから、ライセンスカードを見直してみると、、、、なんと!
誕生日の日付が間違ってる、身長が170㎝になってる、、、し。
一体、これ誰?
これではあとあと面倒な事になるので、頼んだ警察官にクレームをしたところ、再度、初めから作成し直すので、同じだけ費用がかかると言われ、更にクレーム。
警察の言い分はデータを打ち込む際に誕生日を本人(私)に確認したらこれで間違いないと言ったの言わないので揉めて、
『もういい!警察のトップにクレームするから!』
と切れたところ、無料で作り直すことになりました、、、、。
この国では、無理でも、筋が通ってなくても、ごり押しした奴の勝ちです。ただ今回はあきらかに相手のミスですけど。
手続きは簡単でいいですが、実質、誰にでも免許をばらまいている状態なので、街の中には法規を守らない者や、びっくりするような運転をするドライバーであふれ、その結果として公道は無法地帯と化しています。