2015年6月17日水曜日

Bali Kamis物語 その15:生活事情

バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。

前回はBali Kamis物語 その14



生活事情

昔はバリ島も今よりは生活水準が低く、「ご飯は食べられるけれども、それ以上の生活をしている人は少ない」そんな所でしたから、20年前でも田舎に行くと、電気も水も通っていないところはいくらでもありました。だからと言って不幸ではなく、それなりに楽しく生きている、そんな感じのところでした。


キンタマーニ高原


ウブド

照明の代わりは灯油ランプ、炊事は家の中に火を焚くところがありそこで薪やココナッツの皮を乾燥させたものや、牛の糞を乾燥させたものを燃料にします。田舎ですと茅葺ですので家の中で火を焚くと、茅の中の害虫も退治してくれるという利点もあります。

水は近くの川か、湧水が湧き出る山が近くにあればそこから水を引き生活水に利用します。
トイレなんてありませんから、もちろん草むらです。そういった場所には豚や犬や、鶏が放し飼いにされていて人間の汚物は彼らが食べてくれるという、とても自然なサイクルで回っています。

シャワーもありませんから、川などで体を洗う事になります。今でも田舎に行くとおばあちゃんが川の支流で水浴びをしている光景をたまに見かけます。おばあちゃん達もここ数年はブラジャーをしていますが10年ぐらい前までは、まだ田舎に行くとおばあちゃんがトップレスで歩いていたのをよく見かけました。
元々、バリ島の女性は上半身裸が普通の地域でしたから、それを見ても誰もびっくりしません。

現在でも断水、停電は結構普通にありますが、そんなバックグランドの人達ですから、1日位であれば怒りません。1週間ほど断水するとさすがに怒り出しますが、まぁそれでも生活出来ちゃうんですね。

私の住んでいる住宅地も(今日も水が出ないけど、、、)もうここ数カ月、水が出たり出なかったりです。
トイレはバケツに貯めた水で流し、炊事も大型ポリ容器に入れた水を利用、シャワーも同じく大型ポリ容器に貯めた水で体を洗うなんて事も普通にできるようになります。まぁ、毎日キャンプみたいな感じです。


タンク


ポリ容器