現在当店には、油圧クリッカーが3台(プレス圧:20トン・約7トン程?・約3トン程?)ありますが、このうちの7トン圧ぐらいのクリッカーの調子が2年ほど前からあまり良いとはいえず、問題は油圧シリンダーに傷が入っていて、そのうちに大修理が必要になるという感じです。何と言っても製造してから27年ぐらい経っている古い機械ですので、この際だから新品を購入しようと言うことで、話を進めています。
去年購入した20トン圧の中国製クリッカープレス(ブログ記事リンク)が、ちょうど一年ほど使用して、壊れる様子もなく特に問題無く動いているので、同じメーカーのものを購入してみようと思います。
WORKING TABLE: 350*650MM ですから、油圧クリッカーでは結構小さいサイズで、重量は400kg。
SWING BEAM: 300*370MM、天板も小さめですが、小さめのものをカットする目的ですので、この大きさで十分だと思います。
普通クリッカーには三相200ボルト動力電源のモーターが積んであるのですが、今回も特注で100ボルトの普通のコンセントからの電源で使えるよう別のモーターを積んでもらいました。
100 VOLT / SINGLE PHASE / 60 HZ / 1HP (0.75KW)
これで当店はまた引き続きクリッカー5台(油圧クリッカー3台+ハンドクリッカー2台)です。
当店ぐらいの規模で5台もクリッカーを持っているバカは世の中にいないと思いますが、革包丁でセコセコカットして手作りしてもさっぱり儲からない家庭内手工業的皮革製品製造業を、一気にガッツリ利益を出せてガッポリ税金まで払えるようにする魔法のマシンが、何を隠そうこのクリッカーというヤツです。
道具や機械というのは上手く使えばきちんと利益が出ます。現在使っている調子がイマイチのクリッカーは5年ほど前に42万円で買いましたが、これでポラロイドブームの時には何万セットというSX-70の革をカットして何千万円という利益を出したのですから、全然高いものではありません。費用対効果は抜群ですね。今回の新品のクリッカーもきっと同じように利益を出してくれるでしょう。
ポラロイドSX-70の革で例を挙げられてもピンと来ない業者さんも多いだろうと思いますので、違う例を挙げてみますと。「革包丁でカットして手作りで手縫いしますた!」という良くあるロングウォレット。3万円ぐらいで売っていますよね。刃型を作る業者さんにもよりますけど、普通3万円あれば、ロングウォレットのパーツをカットするすべての刃型が作れてしまいます。つまり1個ロングウォレットが売れれば、刃型が作れてしまって、あとは2時間かけていたカットが、たったの3分になります。必要のない努力と手間はすっかり省けます。今までの自分の人生は何だったのだ?と後悔する前にクリッカーは手に入れておいた方が良いのは、誰が考えてもわかりますよね。当店が輸入しているMAIIIハンドクリッカープレスでもロングウォレットぐらいでしたら充分カット出来ます。
上の写真など何十枚あるのかわかりませんけど、クリッカーなら1時間もあれば革と薄い心材を貼り合わせて、複雑な形状をカットしてくれます。手でカットしていたら果たして何週間かかることやら...その前にカットすることに飽きてギブアップかな。
また輸入通関も荷物の引き取り・機械の設置も自分でやりますので、名古屋港に入港したら引き続きレポートします。