2010年11月1日月曜日

中国製油圧クリッカーを買ってみるの巻 その1

当店では、これが無くては仕事が一歩も前に進まないという超基本の機械である「油圧クリッカー」(裁断機)


これの調子があまりよくないんです。とりあえず普通に動いてはいるのですが、油圧シリンダーに傷が入っているので、いずれそのうちに油圧抜けして修理をする羽目になるという状態です。
ウチのこのロートル、実は27年前に製造されたもので、製造したメーカーもずっと昔に潰れてしまっておりますので、交換部品というものがないのです。傷が入ったシリンダーは研磨+再メッキをして直すしか方法がありません。

兎にも角にも壊れてから慌てて代替え機だすったもんだでは遅いので、せっかくだから置き場所と資金に余裕があるうちに新品を買ってみましょうかということで、

人柱企画 「中国製油圧クリッカーを買ってみる」の巻

今回引っ張ってくるクリッカーは、イタリアのATOMクリッカーという有名な油圧クリッカーのコピーと思われるものです。



カタログには 
Automatic stroke end with pressure switch to use cutting-knives of different heights, without any adjustment.

つまり、オートマチックでストロークを調節するので、違う高さの刃型を高さ調節なしで使用できます、みたいな事が書いてありますが、たぶんウソだと思います。

モーター出力は1馬力、プレス圧は20トンとありますが、本当ですかねぇ?

ただ便利なのは、モーターをこちらの指定で載せてもらえるというところで、200V単相60Hzのモーターを指定して搭載してもらいました。

200V単相でしたら、今時だいたい普通の家庭でも引っ張ってありますね。ウチの今の工房は200V三相を引けますけど、いちいち電気工事までやって三相の動力電源を引くのも面倒ですので、200V単相でいってみます。



えー、実はもう名古屋港に到着しております。
先週の木曜日に通関してきました。ウチのすぐ北にある建機リース屋で2トンユニックを手配したのですが、11月2日でないと手配できないと言うことで、やっと明日ユニックを借りて朝から引き取りに行きます。


ワイヤーとかレバーブロック(積荷の締め具)とかはリース屋は貸してくれないので、買ってきました。レバーブロック:2000円、三分4mワイヤー:1500円。スリングは親父が職場からガメてきました。

さあ、果たして使用に耐えるものなのでしょうか。使用に耐えなければタダの鉄クズを高い金払って上海から運んできただけの情けない結果になってしまいますが、そのギャンブル性の高さが人柱企画そのものですね。