しかし絶対に売れないかというと、そうでもなく、メーカー保証が切れた頃、それなりに売れ始めたりします。いわばスロースターターで、商品サイクルが早いデジカメにしては息の長い商品になったりします。Fujifilmのデジカメはその典型ですね。
ならばしばらく経って、貼り革が売れる頃にカメラを入手して作れば良いではないか?とも思いますが、なかなかそうも行かないのです。その頃にはまた違うカメラに手をつけていて、後回しになってしまって、結局やらずじまいとなってしまうパターンです。出た頃に作っておけば、大口筋が大量購入してくれたりもします。
今回、Panasonic GM1もガジェットとして面白いカメラだなと思いながら、忙しいので貼り革を作るのはまあいいやと思っていたら、お客さんがカメラを持ち込んできて、製作希望ということなので、やることにいたしました。
一体成形だと思ったら、革が貼ってあるのですね。
本気で剥がしますか?と再確認をしたところ、「スパッと逝っちゃってください」ということですので、早速剥がしてしまいました。
そして、毎度のごとく採寸して、レーザーカットしながら合わない線を修正して、ということを繰り返して、データを作っていきます。
今回は、10回ほどカットしただけで正確なデータまで行き着きました。10回ですとかなり早いです。α7はパーツが多いと言うこともありますが、データ完成まで100回近くカットしました。
元々革が貼ってあるので、革がその凹部分に入りますので、革のエッジが隠れて、できあがりが美しいです。
このLマークは、あまり評判がよろしくありませんが、今回これを剥がせとも言えないので、この部分は切り抜きにするつもりです。Lマークは貼ってあるだけですので、剥がせますけどね。これは、どうしたものだろう?私ではちょっと判断をしかねますので、持ち主のお客さんに一度聞いてみましょう。
持ち主の方に伺ってみましたところ、このLマークはなしで行きましょう、ということで無しで行きます。
0.5mm厚程のプレートですが、テープで貼り付けてあるだけですので、すぐに外せます。
採寸で結構面倒なのは、このレンズリリースボタンの部分です。
平面なら半円を描けばすむのですが、曲面にかかっておりますので、半円では合わないのです。
結局上のような図になるわけです。赤い線が半円で、黒い線が実測線。半円では合わないのは明白ですね。
うーん、なかなか格好いいです。