2015年1月17日土曜日

Canon Powershot G7X レザーグリップの試作

リクエストが多いのが、レザーグリップ。これも一昨年にSigma DP Merrill用のものを作って、ボチボチと売れていたのが、だんだんと世間に認知されてきたのか最近はよく売れるのです。ちょっとしたプチヒット商品になっています。

こういうものの良いところは、簡単に真似ができないというところで、同じようなものを作ろうと思ったら3次元モデリングを覚えて、CNCを買って使い方を覚えて、革を絞るのもそれなりにコツがあるので、失敗作を積み上げて、という非常に気の長い話になってしまいます。なので誰もやらないし、あの頭の悪そうな業者レベルではそもそも3次元モデリングを覚えるのさえ無理だろうな、ということで、親の総取りという感じになります。

モデリングから絞り型(革成型ブロック)の製作を委託してという方法ももちろんあるのですが、それでも数回以上の失敗作は作らないと上手くいきませんし、大がかりに初期投資やってペイするほど利益が出るのか、という問題もあります。あまり大々的に儲かるようなものを作らず、ほどほど利益が出るぐらいものの方が、実は商売として安定するという現実があります。こういうことを理解するのに私も長い時間がかかりました。当店の様な極小規模な業者は、一発大当たりを出すというのは、色々な面で非常に危険なのです。


まあこんなぐらいで行ってみるか、と割と簡単に制御点を引っ張ってモデリング。実力相応の低レベルなモデリングです。


ゼブラで見るとちょっと無理矢理感がありますが、まあいいでしょう。
まずはこれでブロック切削してみます。どちらにしろ一発で上手くいくことはありません。


凹凸のブロックに切り分けた状態。


切削終わるまで待ちです。


切削終わりましたが、絞る前から失敗に気づきました。


でもとりあえず絞ってみて、他にダメなところがないか見てみます。