2016年1月30日土曜日

高校入試が終わって、やれやれ一息ついた

インドネシア国籍である養女の高校入学が、このところ懸案事項だったのですが、日本の中学を卒業していないので、公立は難しいし、偏差値が高い私立も難しいですが、色々高校を回って校長先生や教頭先生などに相談をするという事を繰り返しておりました。

入れてくれればどこでも良いかと言われると、そういうわけにもいかず、生徒の柄が悪い高校とか、やたら偏差値が低い高校というのも考え物で、偏差値45~50ぐらいのレベルぐらいが望ましいわけです。夜間とか二部の高校は、統計を見るとわかるように卒業率が低いので、これも避けたいです。またあまりレベルの高い高校にうまいこと潜り込ませたとしても、日本語の授業について行かれず、すぐにドロップアウトするという可能性も高いです。

日本語能力の関係で一般入試は難しいので、どこか推薦扱いで入れてくれるところはないだろうか、と色々探したのですが、拾う神はあるわけです。名古屋市ではないのですが、三河の某高校が「必ずうちに入ってくれるという確約をしてくれるなら、教頭推薦でやってみましょう(つまり人物推薦)」という色よい返事をいただき、28日に推薦入試を受けたのでした。別に裏金を使ったり、商品券をコッソリ持っていったりという事は一切しておりませんよ。

今時日本は少子化ですので、人気高でもない限り、私立高校は生徒を確保するのがなかなか大変なようで、推薦入試もザッと400人ぐらいいた感じです。
試験は国語、数学、英語の3教科のマークシート試験、作文、面接で、外国人ということで配慮も多少あるだろうから、こんなの正直楽勝だろうという感じなのですが、本人はとにかく気が小さいので、なかなかまじめに勉強して、600字ぐらいの作文はあらかじめ暗記して試験に臨んだのでした。

まだ結果が来てませんけど、間違いなくOK。万が一落ちたら教頭先生に直談判してゴネに行く覚悟があれば何とかなるんじゃないかな。



と思ってたら、早速合格通知が来ました。入学試験の2日後に通知が来るってことは、「はい、全員合格です!」っていう気がしますが、どうなのでしょうかねえ。今時推薦入試はほとんど受かるというのがもっぱらの噂です。

そんなわけで、うちみたいなケースはそれほどないと思いますけど、外国籍で日本の中学を卒業しておらず、日本語の能力は小学4年生ぐらいという子弟をお持ちの方は、私立で中ぐらいのレベルの高校を回って教頭先生や校長先生に相談して人物推薦を得られるようトライしてみるべし、というお話でした。裏金とか商品券とかとりあえず必要ないんじゃないかな。恐らく日本はそこまで腐ってないと思います。

外国の中学を卒業していると、絶対に日本の中学に入れてくれないので日本語はどこかで習うしかありませんが、この半年実に役に立ったと思うのは、名古屋だったらYWCAの外国人向け日本語教室です。何と言っても外国人生徒の進学に関しては経験豊富ですので、指導が実に的確で、しかも驚くべき親身さで接してくれます。しかも驚くべきは授業料の恐るべき安さだ。これで本当に良いのか?と心配になる授業料です。
ただ生徒は外国人だけですので、友達同士の会話で日本語が上手くなると言うことがないのと、正直言って後進国の人間が多いので、実にナマクラで不真面目でダラシナイ生徒が多いというのが唯一の難点ですが、それを補って余りあると思います。
毎日、親が中学校の教科書を使って、日本語の音読をひたすらさせるというのも、なかなか役に立ったと思います。

一番役に立たなかったのが公文の日本語コース。これですが問題文や解説が英語なのです。やっていることは英文和訳をひたすらやるという感じの方法で、言語を習ったことがある方はわかると思いますけど、これは完全に100%間違った方法です。ある言語を習うのに、別の言語を使うというのが、どれだけ馬鹿馬鹿しいし意味がないか、皆さんも中学高校の英語授業で身にしみているのではないでしょうか。言語を習うなら、その言語だけですべてやる、これ鉄則です。
こんなことをいくらやっても、一生日本語をマスターできないのは、この私が保障します。このカリキュラムを作った人間は、一体何を考えているのだろうか?と首をかしげたくなります。馬鹿馬鹿しいので、うちも2ヶ月ぐらいでやめさせてしまいました。