2018年3月10日土曜日

泥漿鋳込み成形にチャレンジ その2

まず昨日撮り忘れた泥漿鋳込み成形用の石膏型



陶芸の先生のアドバイスによると、こういう形状は理想的ではないということです。
厚みが不均一だと水分の染み込みが一定ではなくなるので、厚みにムラが出るということです。なるほどおっしゃるとおりです。それでも、連続で何回も鋳込まなければ大丈夫だろうと。



とりあえず最初の泥漿鋳型。私は製品よりも型のほうが好きという、ある意味本末転倒な趣向です。でもどうだろう、型と言うのは実に美しいではないか。



昨日の続きですが、そこら辺で取ってきた粘土で果たして焼けるのか?という結果です。
素焼き後の状態は上のとおりで、特に問題なく焼けました。



何でもかんでもというわけではないでしょうけど、どうやら粘土ならそこら辺のものでもとりあえず焼き物になるようです。そうでもなければ縄文人は1万年とかそれぐらい前に焼き物を作れなかっただろう。しかし陶土など20kgで1000円~とかなので、買っても高くないです。ただ、そこら辺で採取してきた粘土で焼けば、妙な満足感は得られます。



少々もったいない気がしますが、一度割って、割れ具合と厚みをチェックしてみます。
型に入れたまましばらく乾かしてから離型するのですが、その時の重力で下が厚くなっているのがよくわかります。
割れ具合はいい感じです。型の合わせ目でスパッと割れるかと思いましたけど、ランダムな割れ方です。

私は20代の頃、建設機械のオペレーターとして下水道の管路堀りをして過ごしましたが、粘土なんか地面を掘ればいくらでも出たんだよね。管路を掘削していると、粘土というのは乾燥していればカチカチに固く、水分を含んでいればドロドロという、なんとも始末の悪い土でした。ああいう土が焼き物になるというのは、ちょっと感慨深いものがあります。

粘土で思い出したけど、俗称「青タン」というもう恐ろしく硬くて掘りにくい粘土質の土が名古屋あたりの未開削地層でよく出てきたんです。青タンの名称通り、青というか青緑の色をした粘土で、正式名称はわかりません。0.4クラスのユンボでもなかなか掘れないというとんでもなく硬い粘土で、あの粘土で一度焼いてみたいものです。