今日は東京日帰り出張。
Lucris MAIIIハンドクリッカープレスの新たな取引先予定の企業さんに赴いて、現物のデモと商談。
私は営業職の経験とか特にないのですが、Lucris MAIIIを扱うようになってから、何よりも自分が動かないと販路は出来ませんし、ウチには営業マンという気の利いたスタッフもおりませんので、少しばかり自分であちこち営業に回るようになりました。
商談が綺麗にまとまると、自分は意外と営業の才能があるみたいだなあと、大きな勘違いをしてしまう時があります。実を言いますと、革業界ってどこに行っても気さくでいい人たちばかりなのです。だからまず私の話を熱心に聞いてもらえます。今日の企業様も、営業の皆さんが勢揃いして、私のデモというかプレゼンというかを和やかに親身に聞いてくださるわけです。つまり場が温まった状態です。そういう場ですので、私もスムーズにトークが出来るわけです。
まあ、何のことはありません。相手様は私の商品を扱いたいというご希望があり、私の方も相手様に私の商品を扱っていただきたいという、両者のゴールはほぼ一致しているわけですから、細かな折り合いをつけるだけの話です。誰も欲しくないものを強引に買ってもらうとか、そういう目茶な話ではありませんから、そりゃあ誰がやっても普通商談が成立するだろう、というわけであります。もしそれで商談が成立しないとなると、私の人間性に余程の欠陥があるんじゃないだろうか、という話です。
また浅草の革問屋ともなると、カメラ系の業者さんからの話も持ち込まれてくるようで、そちらの方も私のところ(つまりaki-asahi)でやれませんか?という話もあったりして、その話を革問屋に持ち込んだ業者さんというのが、先回Olympusフォトパス感謝祭で私の隣のブースの業者さんで名刺も交換していたところだったとか、意外なところでつながるものだなと、変に感心してしまいました。
東京は名古屋から遠いのですが、なかなか出張というのは得るものが多いもので、新幹線で往復してもそれに見合うというよりも、それ以上の営業成果があるものだと思ったのであります。
そうそう、その革問屋さんで、ブライドルレザーも仕入れてきました。とりあえずは焦げ茶のブライドル。反応が良ければ、黒のブライドルのケースもラインアップしてみます。
で商談後は、日本橋人形町まで足を伸ばし、旧知のカメラ雑誌の編集者さんとコーヒー飲んで、秋葉をぶらついて、コイズミ無線でTang BandのW3-517SB 木製フェイズイコライザ付8cmフルレンジスピーカーを唸りながら買おうか買わないでおこうか散々迷って、ペアで5000円もしないスピーカーユニットを結局買わないという我ながら驚くべき選択をして、
のぞみで名古屋帰還。
日帰り東京往復は結構慌ただしいです。
というわけで、厚物ミシンがひけて、 刃型が作れて、2D CADも3D CADも引けて、英語と中国語が使えて、海外の製造元を丸め込むことが出来て、輸入申告書が自分で書けて、セントレア空港や名古屋港でセルフ通関が出来て、販路も自分で探せて、営業トークができて、海外にも革製品をガンガン販売して、文章が書けて単行本も出して、カメラ雑誌にいい加減な記事も書くという、ビジネスマンだか革職人なのだかよくわからないマルチ人間のわたくし。それがすべてきちんと出来るならスーパーマンですが、どれも見事に適当なレベルの中途半端な店主なのでした。