本日GF-1の試作を進めようと思ったのですが、E-P1/E-P2ケースのバックオーダー70個という状態でして、その製作と、先回の業務用飛行機の部品のレーザーカットで終わってしまいました。
量が量ですので、ケースも一つ一つ作っているわけではありません。特に人気のダークタンの場合、今回は18個を一気に作りました。上の写真は下染めが終わった状態で、これから本染めにかかります。これをあと2回旋:つまり36個やっても、バックオーダーが捌けるかどうか、、、しかも毎日新たにご注文は入ってきます。
一気にたくさん作るとは言っても、18個ぐらいが集中力の限界だと思います。それ以上増やすと、一つの工程が延々と続き、いつまで経っても終わらないという錯覚を起こして疲れてしまい、逆に効率が悪くなる感じがします。当店のような小さなところでも、いかにモチベーションを下げずに、効率よく製作していくかということが、結構重要なわけです。
ヒット商品が重なると、小さな工房は本当に大変です。だったら大きくすればいいじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、いつまでも右肩上がりの成長をするという甘い見通しで事業展開して、廃業を余儀なくされた経営者を何度も見てきております。戦線拡大よりも退却戦の方がはるかに難しいのです。
「合戦の極意は波のごとし。寄せるときには怒涛が岩を砕くがごとくに寄せ、退くときには声もなくさっさと引く。」(国盗物語より)