2010年1月12日火曜日

ひたすらE-P1/E-P2ケースダークタン

ダークタンが一段落して、また引き続きダークタンの製作。



別に深い意味はないのですが、たくさん切り出すと、 一度重ね合わせてみたくなります。
刃型でのカットですので、すべて寸分違わない同じ形で切り出せるので、重ねれば揃うのは当たり前なのですが、それでもやはり重ねてみて、端が揃っているのを確認すると何となく嬉しいです。

簡単な刃型の製作を頼まれたので、ちょっと作りました。




型紙(文房具店に売っている厚紙)をレーザーで切り出します。
書き込んである数字は、刃の延長です(単位mm)。長方形なので、物差しを当ててもすぐに延長がわかりますが、CADで延長を計算すると、円弧などを含んだ複雑な形状でも一発で計算してくれます。

革業界は、驚くべき事にCADで設計をしているところが少ないです。CADが使えれば、年間数百万円は余分に稼げるのに勿体ないことだといつも思いますが、逆に言えばCADで設計ができるというだけで、数百万円を余分に稼げる世界でもあります。3D CADまでしっかり使えて製品製作に生かせれば、数千万円余分に稼ぐのは余裕だと思います、、、たぶん。




刃の切り出し。鉄筋カッターの変形みたいな感じの道具です。

 

刃は80メーターぐらいの巻きで提供されますので、切ったばかりの刃は緩い弧を描いています。まず最初にベンディングマシンで軽く踏みながら、刃を真っ直ぐにします。




型紙に合わせて曲げていきます。

刃型を作る革製品メーカーは、おそらく日本で当店だけ。
浅草にある老舗の刃型屋さんから一度
「刃型を作る革製品メーカーなど聞いたことがない。それが実在したのには驚いた。」
というメールをいただいた事がありますので、間違いなく当店が日本で唯一でしょう。

とは言ってもまあ、簡単な刃型を作るだけですが。
複雑なものは未だに刃型屋さんに外注しています。