2011年12月19日月曜日

中国製油圧クリッカーを買ってみるの巻 2台目 -- 税関検査編

本日2011年12月19日、午前10時に税関の検査予定が入っておりますので、朝から隣の敷地にある建設機械レンタル屋で2トンクレーンつきトラックを借りてきます。


レンタル料金は、1日12000円ほどです。安いんだか高いんだか、よくわからない値段ですね。


工房に無理矢理入れます。


まず、古い油圧クリッカーを吊り出します。ここに新しいクリッカーが入ります。



とりあえず外に出して、ビニールシートでもかけておきます。
午前9時20分。ウチにいるヒマな年金暮らしの老人(私の親父)を連れて工房を出発。


そして、午前10時に名古屋税関西部出張所に到着。


年末警戒実施中だそうです。たぶん私も警戒されてしまったのでしょう。だからすんなり輸入許可が下りずに検査になったに違いありません。


蔵置場所の海運会社倉庫に荷物を取りに行きます。矢印先にある木箱が私の荷物です。


リフトで積んでもらいます。


レバーブロックで荷物を締めて、検査場に移動します。


まずはX線検査です。これは大型トレーラーがコンテナを積んだ状態で、そのまま流してX線検査ができる建物です。空港にあるX線検査機の超巨大なものを想像してください。そんな感じのものです。



実はこれフランス製の機械だそうです。
フランス製の機械と聞いて、ちょっとイヤな予感がした方がいましたら、かなり鋭いです。
そうなんです。この巨大なX線検査機ですが、しょっちゅう故障するそうです。今日も私が来る30分前に故障したそうです。
故障すると毎度毎度フランスから技術者が来て直していくそうですけど、年に何度も何度もやっているみたいです。それでも立派なのは、壊れたら次の日にフランス本国から修理人が飛んでくるそうです。そんなに毎度毎度の事でしたら、その人を日本に常駐させておいたらどうでしょうかねぇ?

皆さん、フランス製とかイタリア製とか要するにラテンの人間が作った機械など間違っても買わないようにしましょうね。ロクなもんじゃありませんから。あのいい加減さで飛行機とか作っているんですから、もう彼らの無謀さというか命知らずさも大概なもんです。

機械は日本製かドイツ製。実際これ以外の選択肢はありません。100歩譲ってもアメリカ製まで。それ以外は冒険とか趣味・道楽の世界です。

続々と入ってくるX線検査対象のコンテナも、すべて本日の検査は中止というか省略。フランス人の作ったいい加減な機械のせいで、本日は密輸やり放題状態です。


仕方がないので、梱包の木箱を開いて目視で検査となります。
今日は木箱をすんなり開くために、丸鋸・グラインダー・釘抜き・ハンマー・ドライバー類等、一式用意してきました。木箱を「ばらす」と言うより「破壊する」という行為に近いです。


検査員の皆さんが集まってきて、薬物とか武器・弾薬とか入っていないかチェックします。
物々しい様子を想像された方もいらっしゃるかと思いますが、実際は和気藹々として割とほのぼのとした雰囲気です。

ここで武器弾薬なんかが出てきたら、私はふんぞり返って大威張りできるんですけどね。残念ながら、何も余計なものは出てきません。


赤のマスキングしてある女性。このお方が名古屋税関西部出張所のチャキチャキ姉貴です。れっきとした輸入審査官さんです。美人じゃないですけど(もちろんブスじゃないです)、チャキチャキしていて、もうスゲー格好いいんです。私はすっかりこの姉貴に岡惚れ状態です。

「アネキ!今日も格好いいッス!」

姉貴は独身なんでしょうか?独身だったら私が結婚を申し込みたいね。
アネキと結婚して一生涯姉貴の子分として過ごしたい、これが私のささやかな夢です。

というかさ、この1年の間、通関に行くたびにちょくちょく顔を合わせているんですから、そろそろ姉貴も私の顔を覚えて欲しいんですけど...。毎度毎度、通関に行くと「通関は初めてですか?」って私に訊くのは、頼むからもうやめてくれ。


何だかんだで午前中に検査を終えて、昼過ぎに工房に戻り、私も親父も昼飯も食わずに何とか新しいクリッカーを下ろします。


今回オイルが入っていないので、エンジンオイルを入れておきます。本当はISOグレード粘度32の機械オイルを入れるようになっておりますけど、親父がエンジンオイルでも構わんというので、そうしました。


ここで問題がおこります。何をあろう事か苦労して運んできた油圧クリッカーがきちんと動作しません。

親父が油圧部分をばらして、原因を探ります。


問題はこのパーツです。これ正規のバルブ部品じゃないです。たぶん足りなかったので、適当なネジを削って誤魔化したようです。案の定、きちんと動きません。困ったもんです。
中国側の業者に連絡して、きちんとしたパーツを送ってもらうことにします。

中国製はこういうところがいい加減で怖いですね。というかさ、こういう重要なパーツは、別のもので誤魔化しても、きちんと動かないから、すぐにバレると思うんですけどね。実際に動かないんですから。

一体中国人は何を考えているのでしょうか?
というか、なぁ読者の皆さん、私の今日の苦労は一体何だったんでしょうねえ?

何というか、疲れた一日でした。