2014年7月6日日曜日

からくり茶運び人形の試作 その6

からくり茶運び人形の試作 その5 の続きです。

さぁ日曜日ですので、からくりの続きをやっていきます。


平日は親父にやらせていたのですが、とにかく遅い。ここまでは私が1時間で組み上げられる程度のものですが、これに3日費やしていました。
まあ私の場合は、自分で3次元モデリングをしているので、構造がある程度わかっているから当たり前なのですが、それでも3日ってのは随分と理解が遅いです。


頭部の土台です。頭を頷くように振りながら動くのです。


しかし一体どこから紐を引っ張って頭を点頭させるのでしょうか。設計図には書いてありません。


仕方がないので犬山のからくり博物館までわざわざ行って、実物を見てきたよ。


メインの歯車に突起をつけて頭を点頭させているのだな。なかなか賢いなぁ。突起の数は8個か9個のようです。


とりあえずこんな感じで8個の突起をつけてみましょう。


犬山の実物とは突起をつける位置が逆ですが、こっちにつけないとちょっと邪魔そうなのです。
クリアランスは取れているようです。


オリジナルの設計図から見ると、この部分に頭を点頭させるための糸を引っ張るようなのです。


しかしどうもおかしいなぁ。腕をつける軸に完全に干渉しますし、頭部の土台の端にくっつけるべきのような気がします。私の理解が間違っているのかも知れませんが、いずれにせよこれではあまりよろしくないので、場所を調整しましょう。


糸の位置をずらします。これで腕の軸には干渉しないでしょう。


そして糸の穴も開け直し。


そして何と言えば良いのかなぁ、糸を引っ張る部品のモデリング。
ライノはシミュレーション機能はないので、頭部の受け台の上下は13mmありますので、部品を回転させて上下運動量は8mmぐらいらしいという目星をつけ、まあOKとします。


ここまでモデリングをして私は一つ大変なことに気がついたのでした。
この設計だと、頭の位置と腕の位置が開きすぎているのではないだろうか?長さにして45mmほど長いですよ。水色の矢印下端ぐらいに首の付け根が来ないと人形としておかしいのではないでしょうか?

犬山の実物モデルを見ると首の付け根は自然な感じできています。

これは江戸時代のモデルを再現した設計図を元に作っていますけど、この時点で見ると、なんかちょっとおかしいですよね。

まあとりあえずはこのまま最後まで作ってみて、また設計変更をしたいと思います。