今回難儀なのはこの背面です。
この部分が立体なのです。革という平面のものを無理矢理立体面に貼り付けるのは、やっぱり難儀なのです。
革のカットは上のイメージのように微妙な形状になります。この形状を出すのは、ひたすら切って貼ってデータを修正して、という単調な行為を繰り返してデータを作っていきます。
さて、ローライ二眼は大概この部分は同じような貼り革形状なのですが、テレローライは違うのです。同じにしておけば良いのに、どうしてわざわざ形状を変える必要があるのかね?とちょっと腹を立てていたのですが、無駄に形状を変えているのではなく、れっきとした意味があったのでした。
それはスポーツファインダー。
テレローライは焦点距離が長いので、当然画角が狭くなるのです。なので、トップの形状も普通のローライとは違うのでした。私が勝手に誤解していてゴメンな。
私自身がなんかやることが多すぎて、からくり人形どころではないので、親父を呼んできて組み立てさせています。
からくり人形を作るのはなかなか趣味に合っているようで、今日は何一つ文句を言わず作っております。
なんぞ自分なりに工夫しながらやっております。
とりあえず組み立ての説明はなし。前回試作品を見て、同じように作るのだぞ?と言って放ってあります。
本来ならライノでモデリングした3次元の図面を見せれば組み立て方など一発でわかるのですが、以前親父にライノを覚えさせようとしたのですが、放り出しました。スタッフ2人にも教習したのですが、覚えきれず放り出しました。3次元モデリングは才覚のある人は割とすぐに覚えるようですが、2次元の図面引きとはコマンドの多さと複雑さが桁違いなので、大概は諦めてしまいます。