2014年7月13日日曜日

からくり茶運び人形の試作 その7

からくり茶運び人形の試作 その6の続きです。

機械部分でまだ手こずっているのが、減速機構:天符部分です。


結構微妙な調整が必要で、失敗したら作り直しというのは設計としてよろしくありません。調整が出来るような機構にするべきなのです。部品を特注して削り出すことも可能ですが、だいたい1000個が最低ロットになるので、とりあえずそんなに必要ありません。入手しやすい汎用品で何か代用できるものがないものか?ということで、ふとこれが使えそうだぞというのが、これ


何の変哲もないそこら辺で売っている蝶ナット。まさにこれが使えそうだ。


モデリングするとこうなる、何とかうまくいきそうだよ。


実際に組み上げてみました。

この部分は当たって削れるので、木だけでは少々不安なのです。鉄ならまあ安心ですね。当たる相手の竹は全然削れないのです。それはなぜかというとたぶん数が断然多いからだと思います。



実際に回してみても大丈夫です。
本来の設計通りのものを特注したらいくら1000個作ったとしても、汎用品である蝶ナットの価格にはかないません。そして入手のしやすさ。そこら辺のホームセンターで普通に売っています。


さて次は仮に手をつけてみます。
出来るだけ下につけた方が重心が下がって安定すると思いますので、とりあえずこんなあたりで試験してみます。


細かいところも改良していきます。
前輪も刻みを入れました。


元の設計では、方向転換のカムが75度なのですが、75度で方向転換を使用とすると舵をかなり切らないとアカンのです。現状上手く180度回ってくれないのです。これは茶を乗せると安定するのかも知れませんが、ちょっと試しにカムを90度にして舵をナルくしてみます。
元の設計だと、畳1畳の距離を往復するものだそうですが、直線はもっと走っているのですが、良いのだろうか。まあいいや。



ちょっと曲がりすぎのようです。


さて腕をどうするかね?割と自然に腕らしきカーブを作りたいところですが、削り出すとかそういうことは時間がかかるのでやめておきたいので、まあこんな感じでドーナツをたくさん切り出してみます。


ピアノ線に通していけばそれなりに腕らしき形になります。
空間を何とかしたい場合は、ウッドパテで埋めればいいです。

腕の次は手をどうにかしないといかんですなぁ。いくら何でも丸い玉をつけてドラえもんの手ではダメでしょうなぁ。これは切削かなぁもしくは、型を作って石膏とか樹脂を流し込むかです。



難しい形状にしてもやりきれませんので、こんな感じの手らしきもので良いような気がします。