2016年4月25日月曜日

タワービルの昼飯事情

先日、始めてワークショップというものをやってみました。当日参加者12名。初めてやることですので、勝手がわからないのでなかなか大変でした。



1時間の予定でしたが、1時間20分ぐらいかかったでしょうか。ほとんど縫うだけの状態で持っていって良かったです。これが2工程ぐらい余分にあったとしたら収拾がつかなかったと思います。

会場は大名古屋ビルヂングという名古屋駅前にある地上34階・地下4階のタワービルの中でした。
今名古屋駅前は現状こういう感じの巨大なタワービルが2棟建設中です。つまり名古屋駅前にはすでにミッドランドスクエア、JRツインタワーなどボコボコとタワービルが建っていて、その上に2年ぐらいのうちに2棟追加されるわけです(JPタワー、JRゲートタワー)。
タワービルが1棟建てられると、そこに数千人から2万人ぐらいの人間が入ってきます。住居棟ではなくオフィス棟なので基本的に昼間だけ人間が増えますが、困るのが昼飯事情と飲み屋事情。人間が増えても昼飯屋がそれだけ増えるわけではありません。飲む方は全員が毎晩外で飲むわけではないだろうから、別にちょっと離れたところで何とかなるとしてもだ(実は名駅周辺は居酒屋不足らしいですが)、昼飯はそうはいかない。大体どこもランチタイムは1時間しか取ってないのですから。現状でも困っているところに更に数万人が増えるとなると、ランチ難民が増えることは間違いない、という中の人の話です。

つまり、タワービルをボコボコ作るのは良いけど、昼飯事情というものをまったく考慮していないということです。これには私も驚きました。設計ミスと言うほどのものではないでしょうけど、こういう飯というとても重要なことをまったく考慮に入れずに巨大な人間収容施設を作ってしまうというのは、ぶっちゃけ言って基本的な計画に何か大きな問題があるような気がします。例えると「補給を考えていない軍隊」とか「トイレがなかったベルサイユ宮殿(事実らしい)」みたいに間抜けな存在という気がしないでもないです。まあ計画する方としては色々と深いご事情があるのは間違いないことでしょうけど。
新しいタワービルというのはテナント料が高いので、中にフードコートとか作って毎日のランチを安く提供するなどという事をしても、恐らく採算が合いませんし、煙を上げるような施設をオフィス棟に入れさせてくれるのか、というと無理なような気がします。私の遠い知り合いがビルのオーナーですけど、焼き肉屋と中華屋はテナントで入れないって言ってますから、真新しいタワービルでは無理でしょうねぇ。

資本主義社会ですので、需要があれば供給するものがそのうちに現れるのでしょうけど、現状根本的には解決されていない状態だそうです。どちら様か、弁当屋でも始めたら如何でしょう?きっと儲かりますよ。



タワービルの16階ともなると、長めは素晴らしいです。空気が澄んでいると御嶽山が見えるというのですから、うちの小汚い工房とは大違いです。人間というのはどうしてこう差がつくのでしょうか?笑。端的に言えば、テナント料が20倍違う、それだけと言えばそれだけです。幸い、こちらの方は昼飯の心配がありません、弁当を持ってきますし、弁当屋も近いです。