まず底部用の刃型。何はなくてもこれがないとケースができません。
設計の最初の段階から底パーツ用の刃型を作ってしまいます。
いつものごとく、底パーツ刃型だけは店主自ら刃を曲げて作っております。
刃の総延長は30cmぐらいです。小さなものの割には、結構刃は長いものだなと思います。
刃材は台湾ブランドのHai Shark製。リンク先のBE(2mm厚x19mm高)というタイプです。
実はこれは2つ目。最初のものは1mmほどサイズが大きすぎました。
これぐらいですと、私のような刃曲げ素人でも10分ぐらいで作ることができます。サイズが合わなくてもすぐに作り直せるという利点はとても有り難いです。外注すると作り直しの間は仕事が進められません。
CADをで図面を引きながら、レーザーでカットして、カメラの形状に合わせていきます。まあいつも通りのやり方です。まだまだ形状が決まり切っておりませんので、床革での試作です。
裏はボタン配置があちこち飛んでいて、しかもスクリーンとボタンの距離が近いので、右のボタン穴とスクリーン間にあるスペースが厳しくなってしまっております。この部分にもステッチを噛ませますが、このままの状態では上下送りのミシンを走らせることができません。 上送り部分が滑ってしまい素材を送らないので、たとえ縫えたとしてもステッチラインが揃わない見苦しいものになってしまいます。が、クリアする方法はあります。16番針を使って30番のミシン糸でしたら問題なくいけると思います。
この状態になるまでにすでに10個以上試作しております。カットするのはレーザーがやってくれるので、結構楽なものです。 カットしてカメラに合わせてみて、合わないところはデータをいじって、またカットして組み立てて、という非常に原始的な方法でやっております。
現在の2次元データは上の通り。 LX3ケースの時と同じように、またリストストラップを使う場合は、右利き専用みたいな感じになってしまうと思います。左利きの皆様すみません。
レーザーがカットする時間が5分ぐらいと案外長いので、その間ミシンを走らせるラインを考えます。一番理想的なのは一筆書きのように、糸切りなしですべて縫えてしまう方法です。糸処理ってのは案外面倒なのです。何と言ってもスクリーン周りの縫製がガンでなかなか一発でミシンを走り終えることは難しいです。途中1回糸切りをして2筆書きのような感じになると思います。
とりあえず、ケースの保持にストラップ両掛けとした場合の図面をちょっと引いてみました。
上の図にある下のものがそれです。明日、再度これでカットして方向性を考えてみます。
まあ、今日のところはこれぐらいで勘弁しておいてやるか、というところです。
店主、明日の日曜日もまた休みはなしという状態でございます。