2010年7月22日木曜日

革絞りの限界はどこに?

最近、デジカメのディスプレイスタンドの試作を続けて、革の型絞りばかりやっておりますが、あれぐらいの絞りは、革にもよりますが、余裕だと言うことがわかりまして、今日は(筆記具の)ペントレーを切削してみました。


凹凸絞り型のペアは上のような感じですが、凹凸がよくわからないと思いますので、凸型の設計画像は下のようになります。


枠の高さは12mmで、しかも折り返して絞ります。
かなり無理があるような感じがしますが、早速絞ってみましょう。



凸型を外して、凹型に革が張り付いている状態です。良く絞れております。



木型から外した画像です。



ここまで絞れれば、もう笑ってしまいたくなります。何と12mm高の枠を折り返して絞っております。
これでも何とか絞れているということは、一体どこに限界があるのでしょうか。



あまり大きなペントレーを作っても需要は無いだろうと踏んで、ペン3本ぐらい並べられる大きさにしました。

この後は、中の空間に詰め物をして、底をつけて外枠を縫製して裁断。
ここまできつく絞ったペントレーは見たことがありません。
しかし問題は裁断をする刃型で、私が曲げる19mmの刃型では高さが足りず、23.4mmのトムソン刃でもおそらく補強桟が当たって無理。30mmの刃で刃型を作るしかないと思います。30mmとなると刃型の値段が高いんです。

さて、昨日のE-P1/E-P2ディスプレイスタンドの完成形。


だいぶディスプレイスタンドっぽくなったと思います。