型絞り成型ですと、使える革がある程度決まってしまいまして、ヌメ系の革が絞りやすいので、それが主体となってしまいます。薬剤を使えばクロム鞣しの革でも絞れるのですが、とりあえず薬剤の手持ちが少ししかないので、今後また一斗缶で仕入れてきます。
お客様から栃木レザーのキャメルで出来ないか?というご質問がありまして、ヌメ系の革ですので問題なくできるとは思いますが、一応やってみました。
おそらく湿らせた革の乾燥具合と、圧のかかり方具合とか、引っ張られる箇所、縮められる箇所などの違いで見事なムラ感が出ています。
全体的にはオリジナルの色よりも濃いめになります。薬剤を使うともっと濃くなると思います。
レンズのえぐり部分も微妙に良い感じのムラ感です。
何とも言われぬ美しさですねえ。
手前味噌で誠に恐縮ですが、予想以上に格好良すぎて、ちょっと死にそう。
まあ死ぬことはありませんが、鼻血ぐらいは出そうです。
今晩はこの栃木レザーのディスプレイスタンドを眺めながらウィスキーを飲もう。