前回NEX5の革絞りディスプレイスタンドのモデリング画像をご覧いただいたのですが、あれが果たして絞れるかどうか?実際に絞り型を切削して絞ってみました。
左凹型、右凸型。樹脂の削りだしです。
多少設計変更しておりますが、ご覧の通り絞れております。
設計は上の画像。
PC上の仮想三次元空間で設計したオブジェクトが、現実世界でほぼ同じものが革で再現される、これは感動的であり、二桁の足し算引き算さえ億劫な人間にもそれが出来るというのは、もうほぼ奇蹟と言っても問題ないです。
NEX5のクネクネした底面をそのまま再現して絞り型が出来上がりました。
ここまで絞れれば、もうまさに神レベルの絞り。革絞り成型でこれほど複雑なものを見たことがありますか?私はないです。
ウチのような零細業者にとって、ライノとMDX40の組み合わせは神レベルと断言しても間違いありません。これだけ出来てたったの100万円弱。
ピターっとNEX5が据わります。
ハイテクノロジー万歳。
"手作り"を忌み嫌う店主が行き着いた一つの到達点だと思います。