2013年1月14日月曜日

税金大国

決算から半期が過ぎると、予定納税:いわゆる税金の取りっぱぐれを防ぐためにお上が考えた税金の先払い制度がありまして、その請求書がきます。予定納税を断ることは可能ですが、また面倒な書類を提出する必要があります。零細企業と言うよりも個人商店というのはほとんどは口約束で話が決まりますので、まったく書類に慣れておりません。

税金も、これまた窓口が一本化されていないというユーザー・アンフレンドリーの極みですので、国税・県税・市税、その他「これは本物の請求書か?」というものも紛れ込んでおります。そういう怪しい請求書を放っておくと、実はお上から来た本物の請求書で、知らぬ間に延滞金が付いていて、さらに無視していると「財産調査予告」という警告もやってきます。税金を払わないぐらいで殺されることは絶対ありませんけど、そうとう面倒なことになります。

簡単に言うとあちこちの役所が勝手気ままに請求書を刷りまくって、払えそうなところも払えなさそうなところも関係なく手当たり次第にどんどん送って、「払えないヤツは情け容赦なくお灸を据えてやる、国家権力を舐めるな!」というそう言うノリです。何しろ相手は、ちょっとでもヘソを曲げると「取引先すべて査察を入れて関係者全員に累を及ぼしてやるぞ」という無限の権力を持っているのだからかなわないです。私の言っていることが間違っていると思われる方に聞きますが、金を払うのに、払う方が頭を下げて、ちょっとでも間違っていると「ちょっと税務署まで来い」と呼びつけられ、社会に出て何年も経っていないような若造にぞんざいな口をきかれて、こっちが家来みたいにぺこぺこ頭を下げる、という不思議な世界がこの世に存在しているのはなぜ?


従業員の年末調整も含めると、なんだか知らないけど、膨大な量になるのですね、これが。実は厚生年金と社会保険も目をつけられてしまったので、また負担が増えます。
個人でやっていた頃、こんなに払ったか?というぐらい訳がわからないぐらい払わされます。日本よりもまだ税金が高い国があるっていうんだから、いったいどうやって企業が利益を上げているのか、そうとう大変なのだと思います。

多少稼いだとしても、大してお金は残らないという、誰が考えたのか知りませんが、まあなかなか良くできた世界です、というかお上に都合よく出来た世界です。