2013年5月26日日曜日

貧乏暇なし

本日、日曜日です。日曜日は出来れば休みたいところですが、貧乏暇なしとはよく言ったものだというように、仕事をしております。


なんだかんだで今日一日で作ったものです。
大したことはやっていないですけど、こうやって並べてみると、なんか今日はすごく仕事をしたような気分になります。


まずパンチングストラップの試作品。キャメル+カーボン+ホワイトステッチ。
その奥が、パンチングストラップの中に入れる革をカットする刃型。


RX1用のカメラレストをモデリング。
凹型(グレー)と凸型(ブルー)の間は革が挟まる部分のクリアランス。革の厚みは一定という前提でモデリングをすると、これがうまく行きません。革絞りは絞り型に挟んで加圧した時、革がよく伸びる部分とあまり伸びない部分で厚みが変わってしまうのです。凹型にピターッと美しく張り付くようにモデリングをしたいところです。
このカメラはUSBの穴を開けないと充電ができないので(充電器別売)、この部分がちょっと面倒でした。しかし、基本的には直線と円弧で描いているものですので、それほどハイレベルなものではないです。というかハイレベルなことなど、モデリングの腕がまだまだですので無理ですし。



そして絞り型の切削。


RX1カメラレストをカットするための刃型制作。

通常、刃型の補強桟は内側につけるものですが、こんな感じの立体物をカットするときには、内側の桟ですと対象物に干渉してしまいますので、外側に補強をします。
ちなみに、カットする物(つまりカメラレスト)の高さ:約15mm、刃型の高さ19mm=約4mmのクリアランスですが、カットするときに刃型が裁断板に多少食い込むことを考えると、余裕は2mm〜3mmぐらいでしょうか。補強の桟が2mm厚ほどですので、何をしようが内側に桟をつけるのはダメっぽいです。
ちょっと力技っぽいかもしれませんが、この方法が一番手間がないです。内側に桟を入れたければ、30mmの刃型を使わないといけません。30mmの刃型は大きいので面倒なのです。しかも作った後は邪魔ですし。自分で作れば30mmの刃型だろうがそれなりに安上がりですけど、30mmを超える刃型を外注すると、一気に値段が高くなります。また19mmの刃型に比べると、細かい曲がりとかはできませんし、できたとしても、これまたすごく高くなります。

これを逆に考えると、19mmの刃型で収まるような立体物(つまり15mmぐらいまでの立体物)でしたら、初期投資は割と安く収まります。あとトムソン刃を使えば、刃の高さが確か23.7mmですので、19mmぐらいの立体物まで頑張れますが、絞り型を削る樹脂素材というのが、これまた20mm厚を超えると高いのです。20mm厚の樹脂素材も、革絞り時に圧をかけますので、強度の関係で、実際の使用に耐えるのは15mmぐらいでしょう。


そしてカメラレストの試作。



USBの蓋が問題なく開くことを確認。


リアのボタンが干渉しないように、きちんと逃げております。



パンチング模様ストラップ用の治具が気に入らないので、再度切削中。

今日は途中で3時間ほど名古屋駅までOlympusさんのE-P5お披露目イベント(E-P5および新製品の体感フェア)に行って来ました。
そのイベントで、一時期ウチでアルバイトしていた元スタッフに偶然遭遇しました。珍しいこともあるものですね。

現在午後6時ですので、今日は終わりにしましょう。結構疲れた一日でした。
俺は馬車馬なのか?とたまに疑問に思いますが、現実そういう人生なのだから仕方がありません。