2013年5月7日火曜日

ストラップの飾り

30mm幅の肩パット部分に、もうちょっと簡単な飾りをつけてみようということで、試作してみます。


Φ3mm、Φ4mm、Φ5mmの穴を並べたタイプの飾りです。


もっとシンプルだとこんな感じ。こちらはΦ5mmの穴を6個並べたものです。
どちらも悪くないような気がします。

とりあえず厚紙をレーザーカットして合わせております。
簡単といっても、実際に作るとなると、刃型を作ったり、ジグを作ったりで簡単でもないんですけどね。しかしこういう穴を一個一個手でポンチを叩いて穴あけをするということは、絶対にやりません。そんなことをして「これはまた随分と要領の悪い、仕事の下手な人だな、プッ」などと思われたりしたら、私は男らしくスパっと冬の海に身を投げて自決する覚悟を決めたいですね。趣味ならポンチを叩いて革に穴を開けても全く構いませんが、それで飯を食っている人間というのは、たとえ会社はショボくても、それなりにプライドとか意地というものがあってだな、ポンチを手で叩いて革に穴を開けるんですか?それで設計と寸分違わない位置に穴が開くのですか?と、、、まぁ、そんなことはどうでもいいんだけどさ。

しかしポンチを設計した通りの位置に綺麗に並べて刃型を作るのは、これがなかなか難しいのですよ。あまり腕がよろしくない刃型屋さんに頼んだりすると、案外位置がずれてたりするのです。
ですが、うちにはCNCという便利なブツがありますので、これでポンチの外径に合わせて穴を開けて、ポンチをはめ込んでやれば、多分OK。言葉で説明しても今ひとつわからないと思いますので、画像で説明を致しますと、


丸っこい1個の物体がΦ5mmポンチ。外径はΦ8mm。
細長いパーツが鉄板のつもり、というか「つもり」も何もそのとおりに機械で削ってしまうのですから、そのものなんですけどね。その鉄板に設計通りの位置にΦ8の穴を開けます。ポンチを圧入するならΦ7.95mmぐらいの穴をあけるのかな?これは私もやったことがないので試してみる必要があります。


実際はこれぐらいの大きさでいいでしょう。ポンチを嵌め込んだ画像です。

ポンチが等間隔で並んでいないのでは?と気づかれた方、鋭いです。等間隔で並べていないのです。視覚効果というものがありまして、古代ギリシャの神殿の柱はわざわざ円柱に作っていないのと、まぁ似たようなものかな?(スケールはだいぶ違いますが)。

これはソルフェジオ周波数の639Hz(心が静けさ、健やかさ、調和によって満たされる)を元にして、複雑な関数を使い、人間が一番心地良く感じる間隔を割り出すのです、というと本気で信じてしまう人がいるかもしれませんので、正直に言ってしまいますが、実際は「まぁ、たぶんこんなぐらいでいいんじゃないのか?」という感じで間隔を決めております。何個も試作してみて、私が一番心地良く感じる間隔を決めているだけです。


肩パッド部分の刃型を作って、溶接すれば出来上がり(の予定)。これで飾り穴を1工程でカット出来ます。

両方作ったらポンチがたくさん必要ですけど、こういうこともあろうかと思って、ポンチはゴッソリ買い込んであるのです。「備えあれば憂いなし」とか「転ばぬ先の杖」といやつですね。


Φ3mm、Φ4mm、Φ5mm、各100個ほどあります。


ポンチも結構高いのです。値段は覚えていないですけど、1個100円で買えなかったような。