2013年5月14日火曜日

RX1 貼り革の採寸

RX1 用の貼り革を作るため、採寸を行なっていきます。


特にテクニックとかありません。ノギスで測って、CADで線を引っ張っていくだけです。


フロントはこんな感じでしょうか。適当に線を引っ張っただけですので、絶対に合いません。
これをカットして、実際のカメラにあわせて、線を修正して、という行為を延々と繰り返して、きちんとしたデータを作っていきます。ただ根気だけの仕事です。


レーザーでカットします。貼り革データを作るのに、手でカットしてはいけません。何と言ってもカメラというすでに決まった形状があるので、データが命です。ウチはお笑いをやっているのではないので、神経質にやっていきます。


適当に線を引っ張っただけですので、当然合いません。合うほうが不思議です。
ここからが本番。合わない部分の線を修正していきます。


6回目の修正データをカットした状態です。ほぼ合いました。6カットでここまでデータを詰められれば、なかなか調子が良いといえます。


では次、裏を採寸していきます。
裏はレンズがなくほぼ平坦なため、とりあえずフラットベッドスキャナで裏の画像を読み込んで、そこからCADでトレースしていきます。


画像から線をトレースした状態です。
なかなかわかってもらえないことなのですが、画像というのはラスターデータと言って、画像データからではレーザーを動かしてカットしたり、工作機械を動かして削ったり何かすることは、基本的に出来ません。一度ベクトルデータ(線データ)に起こす必要があります。
何故?と言われると結構困るのですが、機械というのは数値で動いているからかな?(ベクトルデータはイラストレーターのベジエだろうがDXFだろうがいわゆる数値データ)

これが理解できないお客さんの場合、非常に困ることがあります。画像データで何とかしてくれ、トレース料というのは理解ができないから、そんなものは払わない、でもなんでもいいから何とかきちんとしたものにしろ、という感じになります。そういう場合は「ちょっと勉強して出直してこい」とお引取り願います。


画像からのトレースはさすがに速いです。一発目のカットでここまで合っています。