2014年12月2日火曜日

3本入りのインスリンケースを作る企画 その4

3本入りのインスリンケースを作る企画 その3 の続きです。


昨日モデリングをし直したブロックを切削。


今度はだいぶ深くしました。


こんなの絞れるのか?と思いながらも、結局絞れてしまいます。
製品では2枚合わせで絞りたいところです。1枚だろうが2枚貼り合わせだろうが、1枚で絞れるものでクリアランスさえ取れていれば普通に絞れます。


何と、革の立体成型は自由自在。
絞れなかったのなんて見たことがない、と思われるかも知れませんが、失敗作は見せていないだけです。
かっこ悪いから見せないのではなく、失敗こそが大きな経験値で、これを見せたら努力をタダで人に与えるみたいなものだからです。失敗の数だけ経験値が積み上がるわけですね。

名人や達人がすごく簡単そうに物事をやっているのを見て、あれなら自分でも簡単に出来ると思って実際にやってみると実は簡単ではない、というのは彼らは想像できないような経験を積み重ねているからですねぇ。

逆に実は簡単なことを職人技とか吹聴しているのは、大概パフォーマンス好きの素人仕事だなと、まあそんなもんです。



かなりしっかり収まります。


まだ刃型を作るのは早いので、手でカット。


これなら悪くないのでは?

実はもう一件お問い合わせがあって、1個売れてしまいました。嬉しいなぁ。これで刃型の刃材の代金が出たね。

さてと、これで試作終了ということで、サンプルを作って参ります。


サイズは問題無いようですので、刃型を曲げました。


そしてカット。


しかしながら、もう見事な立体です。


これ、何か別の目的に使えないかな?といつも思うのです。
私の頭では全然思いつきませんが、きっと革絞りも何かもっと面白い使い方があるのでは無いかと思うのです。