ライノが3次元CADといえるかどうかは、まあそれは別として、70歳の年寄りに仕込んで、Roland MDX40立体切削機をブン回させて革の絞り型を作らせるというのが、ザッとした計画です。
ライノには、初めて触るユーザーのために、ヘルプにチュートリアルが入っております。興味のある方は評価版(無料)をダウンロードしてやってみてください。画面の説明から、オブジェクトの移動、コピー、回転、などなど基礎的な使い方がチュートリアルモデルとともに入っており、これが一通りわかれば入門編終了みたいな感じです。
父親は、一日おきに会社に行くのですが、家にいる日は一日8時間ぐらいPCの前に座って、このチュートリアルをやっておりました。ついでに私のノートPCを会社に持って行って、会社でもチュートリアルをいじっていたようです。会社もヒマらしいですから、そこでもほぼ1日中。
年寄りの割には随分と根気があるじゃないか、と思います。だいたい年寄りというのは根気がなくて、集中力がなく、飽きっぽくて、新しい事柄をひたすら拒否して、すぐ体のあちこちが痛いと言って病院に逃げたがる、というのが私の勝手なイメージですが、70歳からの3次元チャレンジを今のところ頑張っているようです。
元々設計が出来て(何の設計か知りませんが)二次元CADは使えて、私が見ていると勘所は悪くないな、という感じですが、「やはりここで躓くか」というところがあります。
年寄りはマウスクリックが尋常でないぐらいヘタだ
ということです。何でマウスクリックごときが出来ないのか、私には不思議で仕方がないのですが、だいたい年寄りはクリックが上手くできないです。左クリック、右クリック、左ボタン長押し、右ボタン長押し程度でほぼ脳内混乱状態ではないでしょうか。マウスホイールを使うことは今のところレベルが高すぎて出来ないようです。5ボタンマウスなんて使わせたら、泡を吹いて憤死しかねない状態です。
そして次のステップとして、ライノ付属の解説書に沿って学習してもらう事にいたしました。
解説書はPDFで提供されており、全部で600ページほどの膨大なページ数です。たぶんすべてのコマンドが解説されていて、それに伴う練習問題がついているという大変親切な解説書ですが、ただのコマンド解説書ですから、大して面白い内容のものではありません。600ページとなると私でさえ気が遠くなります。私はやったのかというと、これがやってないんですね。必要になったコマンドの解説を読むという辞書代わりに使って覚えました。
600ページすべて渡すと、やる気喪失してしまうかもしれませんので、とりあえずその解説書を100ページほどプリントアウトして渡しておきました。暇を持て余している通勤電車の中ででも読むと思います。
おそらく解説書を延々とやっていても飽きると思いますので、評判の良い入門書をAmazonで購入しました。
内容は結構面白いです。しかしもう私でもこれぐらいの入門書はページをめくるだけで実際にライノを開いてやらないでも内容がわかってしまいます。私も案外ライノが使えるようになったのだなと思いました。
ダラダラとオチのない話ですが、経過報告ということで。