刃型(曲げ刃)というのは寸法が適当で良いとなると、案外短時間で作ることが出来まして、私なんかでもちょっとしたものをカットする刃型が欲しいなと思ったら、重い腰さえ上げてしまえば10分ぐらいで作ってしまえます。
最近だと、思い立って数点上のようなものを作りました。
左から、GF-1用の心材(ステン)カット用の 刃型。
真ん中、リストストラップ用の部品をカットする刃型。
右、 GF-1用の心材(ステン)カット用の 刃型。
どれも10分ぐらいで出来ます。プロの刃型職人が作るものと比べると、非常に汚い刃型ですが、これでもきちんと用をなします。
まあ、どうやって作るのかという方のために、動画も用意してあります。
一回作ってしまえば半永久的。刃材の原価は、しっかり焼きが入った刃物と考えると、首を傾げたくなるぐらい安いです(その代わり80メーター巻きですが)。
そして、カメラケースの底板の荒切りを一気に3つカットできる刃型。カメラケースの出荷量が多いので一個一個刃型でカットしていたら非常に効率が悪いので、何個か一気にカットできるようにして欲しいというスタッフのリクエストで作りました。これは20分ぐらいかかったかな。
だいたい一回50個ぐらいカットしますので、50回カットする工程が、17回ぐらいで済んでしまいます。理屈で言えば1/3の時間でカットが終わります。
オレンジの部分は反発スポンジです。材料に刃型を載せて上からプレスすると、刃型の中にカットされた部分が嵌り込んでしまいますので、スポンジを仕込んで圧が抜けた途端にカットされた部材が刃型から吐き出すようにするわけです。言葉で説明すると結構面倒ですが、まあそういう便利なものです。
さて話題は変わって、年寄り(70歳)にRhinoceros4.0(三次元CAD/モデラー)を仕込むネタの経過報告。
そろそろ一週間ほど経ったと思いますが、まだ続いております。毎日6時間ぐらいPCに向かって教材をセコセコとやっております。
私の経験からすると、あと一週間ぐらい我慢して教材を続けていれば、ある瞬間に突然伸びる時が来ると思います。 突然湧いたように色々な事が理解できて、三次元の概念が感覚的にわかる時です。この時まで我慢して頑張れるか、飽きて投げ出すか。今後1,2週間が正念場のような気がします。それを経過すれば、教材もコマンドの解説の理解も一気に早くなりますので、Rhinoを使っていても楽しくなります。
入門者用の教材には、以前流行った先行者みたいな出来損ないロボットのモデルを描く章があって、笑ってしまいました。
まだこのレベルですが、そのうちに老人三次元モデラーとして、バリバリにライノを使い倒せるようになっているかもしれません。