2013年12月18日水曜日

ミシンの下糸巻き

チェーステッチなどの特殊なミシンを除き、普通のミシンは上糸と下糸があります。
ミシンを使った事が無い方でも見たことがあると思いますが、上糸というのはこんな感じ。


これはそうそうなくなることはありません。30番の糸だと2000メーター巻いてあります。


2kmの距離を歩くでもなかなか大変なのに、2000メーターを縫うというのは結構なものですね。そうそうなくなったりするものではありません。


下糸というのはボビンに巻くものですので、長さはわかりませんけど、上糸に比べてだいぶ短いです。ボビンも大きさに違いがあって、普通釜サイズ、倍釜サイズ、大きなものでは3倍釜なんてのもあるそうです。当店で使っているミシンは倍釜サイズ。普通釜サイズのミシンも持っていますけど、しょっちゅう下糸がなくなってやっていられないので、結局使わないです。

そして下糸ってのは、ボビンに糸が巻いてあるものが売っているわけではなく自分で巻くものなのです。ミシンにそういう装置がついています。
ただ下糸を巻くという行為は、大変かったるいのです。下糸巻きにボビンを設置して、ミシンを回して糸が巻き終わるまでボーッと待っていないといけないのです。とても無駄な時間を過ごしているという実感がわきます。

そこでだ、賢い人は縫製をしながら下糸を巻くことを考えたのですね。ちなみに私が考えたのではないですよ。



このビデオがそれです。
右手が使えないので、ストラップをグワーッと縫っている時ぐらいしか使えませんけど、ストラップを何十本も縫っている時は、ボビンあるだけ下糸を巻いてしまいます。しばらくは下糸に困りません。

知っている人にとっては、「何を今更」という話ですけど、案外知らない人は多いのです。お試しあれ。