2014年4月26日土曜日

新しいレーザー加工機のセットアップ

本日は、今週月曜日に通関して引き取ってきた新しいレーザー加工機のセットアップをしていきたいと思います。

しかしながら無闇に機械を買い込んでくるので、最近設置場所の問題が深刻になってきました。この工房も入居した当時(4年前)は広々として気分が良かったのですが、最近は随分と狭いなと感じてしまいます。




内部構造的は似たようなものです。

ワークサイズは500mm x 300mmですので、今まで使っている加工機よりほんの少し大きいだけなのですが、これが室内に入らないのです。


というのは100Wのレーザー管をつけたら、こんなにはみ出しているのです。ふざけてますね、というか「場当たり的な処理をしました」という明白な意図を感じます。

新品なのに雑に扱われている感があるのは、これが随分と安いからです。どれぐらい安いかというと、もう絶句してしまうぐらい安い。

加工機本体(新品)
+予備レーザー管(100w) x 1本
+バキュームテーブル
+電動上下テーブル
+排気ブロワー
+消炎用エアーポンプ x 2台
+水冷ポンプ
+制御ソフトウェア(割れ物臭いです)
+船便運賃

これを全部ひっくるめても○○万円。資産ではなく消耗品として経費を落とせてしまいます。どこ製か?もう言わなくてもわかりますね。

それは本当に動くのか?と思われるでしょうけど、実は私も一番それを心配しています。

私の経験から言うと、動くのは間違いないのです。中国製でも動く事ぐらいは確認して出荷します。しかし、まず間違いなくきちんとは動かないです。きちんと動くレベルに持っていくまで大変な苦労を強いられます。

問題点を確認して、担当者に問題解決の説明を求めます。英語か中国語で込み入ったやりとりをする必要があります。この時点で一般人にはおすすめできません。

さらに問題なのは、担当者は技術的な事をあまり知らないことです。ただ救いがあるのは、信じられない事かも知れませんが、担当者は割と親切なのです。というか購入をする商談時に、重箱の隅をつつくぐらいの勢いで事細かに色々説明を求めて、きちんと説明が出来て親切そうな人間を選ぶからです。それでも購入後に発生する事例は予想外の事が多く、担当者ではわからない事が多いです。

そこから技術的な事がわかっている人間に話しを通してもらって、様々な調整方法を説明してもらうわけですが、図を書いてもらったり、ビデオを撮ってもらったり、相当な根気が必要です。それでもウチは油圧クリッカー2台、CNC1台と何とか実用レベルに持ってきたという変な自負があるので、また安さに釣られて手を出してしまったわけです。


それにも一応理由があって、この25wの日本製レーザー加工機のレーザー発信管を交換見積もり出したら、70万円って言われたんですよ。つい数ヶ月前に別のレーザー加工機の電気系統故障で修理に出して20数万円払ったばかりなのにです。毎年こんな感じで70万円から100万円の修理代金を払っているのです。レーザー加工機は稼ぐ額が違うと言えばそれまでですけど、こんな毎年毎年維持費を払い続けるぐらいなら、動いてしまえば毎年使い捨てにしても充分割が合う中国製に手を出してみるか、という気分になるのです。

ウチのメインで使っている油圧クリッカーは3年半前に買いましたけど(記事リンク)、これまた安い値段で購入してきて、動かすのにちょっと苦労しましたが、大変快調で特に故障なく動いております。とにかく値段が安いので元を引くのがとても早いです。当たりくじを引けば半端ないお得感という、賭博性が結構高い中国製の機械です。

どうしても動かなければ、そのまま河原にでもぶん投げてやれ、という勢いでポチってしまえるお気軽価格です。(※不法投棄は犯罪です)


設置する台がないので、親父を呼んできて、テーブルを作らせます。


移動しやすいようにキャスターも買ってきました。


梱包の木箱を再利用して作っているようです。親父も適当にやっつけ仕事をやりたがるので、ちょくちょく見張って、サイズ確認をしたりしないと、ロクでもない役立たずなモノが出来上がってしまうので、細心の注意が必要です。


とりあえずブロアーは入る事を確認しました。まあ良いでしょう。


ふと、気づいたのですが、2台注文したはずの消炎用エアーポンプが3台あります。パッキングリストも2台という記載になっていますが、何かのサービスでしょうかねぇ。ただ間違えただけ、という可能性が高いです。


現在午前11時半。ほぼ出来たようです。何とカンナで面取りまでしています。またまた廃材再利用したDIY精神あふれるものになりましたが、色でも塗っておこうかね?


乗っけました。サイズは何とピッタリではないか。
天晴れである。


背面ドアを開けるとこんな感じ。


サイダーのボトルみたいなのがレーザー発信管。


出水と書いてあるように、この瓶の中に冷却水を入れるのです。


ここまでやったところで飽きてしまったらしく、帰ろうとしているので、

「ちょっと待て、電気の配線までやらないと機械は動かないんだぞ?きちんと最後までやってくれないか?」

と押し切ったら、親父は何とダンボールを蹴飛ばしていました。
仕事は最後まできちんとやるものだよな、みんなそう思うよな?

だいたい誰のおかげで飯が食えているのかウチの親父は理解しているのだろうか?俺たちみたいな勤労者が毎月毎月高額の厚生年金を払っているから、自分の年金がもらえるんだろう。それぐらい理解してもらって、社会奉仕してもらわないといかんよ。


ふと気づいたのがこの注意書き。ちょっと何言ってるか分からない、、、