今時のデジ全盛時代にフィルムの中判カメラなど売れるのか?と思われるかも知れませんが、一体何を仰いますやら、中判の需要は未だに世界ではかなり高いです。この手のものは日本では全く売れませんが、海外向けでやたら目ったら売れるのが、Mamiya RB67のモルト貼り替えキットとPentax 67用モルト貼り替えキットですよ。
フィルムカメラ向けキットは息が長いので、ボチボチと増やしていけば安定した財源になります。
というわけで、まず貼り革からやるとするか。
まず全部革を剥がします。35mmに比べて、とにもかくにも革が貼ってある部分が実に多いね。
なかなか何度説明しても理解をしてもらえないことが多いのですが、剥がした貼り革からは、正確な貼り革を作ることは出来ません。実機が必ず必要です。
革の裏にはテープが貼ってありましたが、やっぱり実機を見ると剥がれやすいところはボンドで補強してあります。両面テープの粘着力がいくら上がったとは言え、やはり剥がれやすいところはボンドでの補強は必要なようです。
とりあえずスキャナで剥がした貼り革をスキャンします。
スキャン画像はデータとして全然正確ではありませんが、トレースをする下絵ぐらいの役には立ちます。
しかしながらデュアルスクリーンは便利ですよ。目線の動きが大きくなるので、それがちょっと面倒ですけど。
簡単なパーツから手をつけていくことにいたします。これが一番簡単そうです。
ノギスで計りながらざっとトレースしていきます。
名古屋はまだ少々肌寒いので、暖房を入れています。
しかしながら、台湾ではもう冷房入れてるって言ってるぞ。28度って、随分と暑いじゃないか。
直線距離で2000kmに満たんのに、この違いは何なのだろう。
昼頃になってやっとトレース終了。
花粉症が酷いので、処方されたクスリを飲んでいるのですが、今日は花粉が多いようで1錠では足りないから2錠飲んだら、これが眠いのなんの。
一休みして、昼からカットしてデータの調整をいたします。
クスリの副作用で、もう眠いこと眠いこと、腹一杯になったらすっかり1時間もうたた寝してしまいました。
結局2時からボチボチと画用紙をレーザーカットして実機に合わせながら、データを調整。
結局42回カットをして、何とか一通りデータ修正が終わりました。
これで100%合っているか?というとそうでもなく、最終的には再度伸縮のない木の皮をカットして、厳しく修正をする必要があります。あと半日かな。
現在5時10分。今から寺に座禅をしにいきます。