2014年6月13日金曜日

革絞り用のプレスを作る企画 4 設計変更

革絞り用のプレスを作る企画 3 の続きです。

どうも圧縮する力がかかる4個の歯車が小さいような気がするので、ギアの大きさを設計変更することにしました。4つの歯車が大きいと押す力も大きくなるわけです。


つまり外輪4つの歯車ですね。当然ですが中央の歯車の径も変わります。
歯車はインボリュート歯車(リンク)と言って、インボリュート曲線という、まあ小難しい理屈を使って設計するのですが、私がそんなことわかるわけがありません。インボリュート歯車を上手いこと描いてくれるスクリプトがあるので、それを使います。

インボリュート歯車の小難しい理屈はこちらの方でも参考にしてください。


外輪歯車が大きくなれば大きくはみ出しますので、全体のサイズは大きくなります。仕方がないですね。


しかしながらギアというのは、実に美しいものですね。


今度は結構な力がかかりますので、革を絞ると押さえ板がしなるのです。5.5mm厚ベニヤを4枚重ねただけですので、それは仕方がないのですけどね。

一点押しのプレス器はよく見ますけど、4 column(4点押し)のプレス器はなかなか見ないです。4 columnの良いところは圧が平均にかかることです。特に端の部分が1点押しだときちんとかかりにくいですが、4 columnでしたら端まできちんと圧がかかります。

そこでだ、押さえの板を10mm厚ぐらいの鉄板で作る事にします。こちらも鉄を切ってくれるレーザーカット屋さんに頼むしかないでしょう。ということで早速図面を送って発注。


とりあえずこの程度でしたらそれほどの圧はかけなくても大丈夫なので、早速活用。
現状レザーグリップを7個絞っております。あと3つぐらいは充分いけそうですね。10個一気に絞れるわけです。

欲しい人いますか?160mm x 230mm程の範囲で圧力がかけられます。圧板は上下ともに9mmの鉄板でつくります。300mmほどの厚みまで圧がかけられますが、500mm厚対応ぐらいまで製作できます。25000円税送料込み。