2014年6月10日火曜日

お線香は毎日香

日本人以外の人とチャットしていると、希に恐るべき考え違いとか、日本人ではまずあり得ない事柄を目の当たりにして、驚いてしまうことがあります。

日本人以外の人というと、私の場合は中国語圏、ぶっちゃけ最近は台湾の娘が多いのですが、台湾では色々日本のものが普通に売っているようです。

昨晩もLineでテキストチャットをしていたら、
「日本には無印良品はあるか?」と聞かれました。無印良品って、あのシンプルな淡い色合いのものが置いてある店だよな。あれ日本の会社だよね?どうやら台湾にも普通にあるらしい。

無印良品のアロマ加湿器が良い、と言っています。それはどんなもんかな?と聞いたら画像を送ってきました。


これは小さなLEDが仕込まれていて、暗いところでLEDをつけると良い雰囲気になるらしい。
こう言っては何ですが、大概の男はそういうものは必要ないよね。私もどこからか似たようなものをもらってきたけど、女子スタッフにやってしまいました。

話したいことはこういう無印良品の加湿器ではないのです。ここからが本番だ。

アロマ加湿器は使わないけど、お香はたまに焚きますよということで、こんな感じだ。


何の変哲もないお香とそれを立てる台っていうのかな、そんなものです。


それで会話としてはこんな感じ。私の中国語が多少変なのはお許しいただきたい。

そして「私も持ってる」と言って出してきたのが、これ


オイオイ、何だこれは一体?どこか馴染みのある名前だと思ったら、何と「毎日香」だ、、、。まさに紛れもなく毎日香。台湾でも売っているのだね、、、。



こ、こ、この毎日香を部屋の中で焚くのか?完全に正気の沙汰ではない。
「ちょっと違うようですが、、、」と言ったら「良い香りがするから買った」と言い張っています。

「それは仏様に焼香するものだよ」とか「寺の臭いがするだろ?」と言って、何とか理解してもらおうと努力しましたけど、
何と言いましょうか、もう私は腹を抱えて大笑いです。
毎日香をアロマ香の代わりに焚く人がこの世に存在するとは、これっぽっちも思わなかった。

你這個查某,你笑死我呢!(オイ、そこの娘!俺を笑い死にさせる気か)とか、言ってませんよ。

いやぁSkypeの音声チャットじゃなくて良かった。腹を抱えてのたうち回って大笑いしているのを見られたら、酷く相手のプライドを傷つけることになりかねません。


何とか理解してもらえたようで、終いにはこんなところで毎日香を焚いていました。
なんかちょっとだけ違うような気もしますけど、まあだいたい合ってる。何かオチがついたような気分です。

まあ部屋で毎日香を焚いても、それはそれで別に好きならかまわないと思いますが、日本人で毎日香を部屋で焚く人はいないだろうなぁ。日本香堂さんも外国で線香を販売するときは、一応現地の言葉で説明を書いておいた方が良いと思います。

日本でずっと普通に生活していると、海の向こうの人も日本人と同じ感覚の人だろうという勘違いをどうしてもしてしまいますが、それは違うのだとあらためて気づいたのでした。