
まずこのような筒状の物体をモデリングします。

それを3Dプリント。目は粗くてもかまいません。スピード勝負です。

筒状のものが2個出来上がったのでした。

それは何にするかというと、止め部分のパーツにします。
ただ、これで終わりではありません。ここに革を巻きます。

止めパーツに巻くための刃型を作ります。この俺ともあろう人間が、手で革をカットするなどと言うことはありません。こんな刃型は10分で曲げられます。10分の手間を惜しむわけがありません。

作った刃型でスパッとカット。当たり前ですが一瞬です。

治具もついでにプリントします。

筒の曲げ部分に合わせて作った曲げ型(治具)です。筋に沿って曲げて貼りつければピタッと気分良く貼りつけられます。

そして縫製。

接着剤を塗ります。

ちょっと色が違うけど、貼りつけた状態です。

実にピシッとしたシャープな外観。しかもどこから見ても革製品。しかもシェルが樹脂なので丈夫。
とても気分が良いです。工程もシステマティックでスマート。仕事はこうありたい、そんな感じです。とにかく使える道具はとことん使い倒して、どんどん便利にやっていこうというのが私の指向です。
新しい道具には、必ず新しい使い方があり、今までは考えもつかなかったような便利な事がアイデア一つで出来たりすると言うのは、感動ものですね。
問題はプリント時間で、2個で10分ぐらいかかることです。仕事中にこういうものを作るのはイラつきますので、40個ぐらい並べて終業時にセットしておけば、次の朝出勤時に出来上がっている、という方法で作り置きしておくのが精神衛生上よろしいです。