またスマートフォンだ

今度は配偶者のスマホが調子悪くなって、また買ったのでした。どれもこれも2年でダメになるという不思議なブツです。本気でもう高いスマホは金輪際、買わねぇ、と心に決めたのでした。

最近、インドネシアのバリ島から配偶者の友達の息子が名古屋の〇〇大学に留学生枠で入ってきたのですが、兎にも角にもまず必要なのがスマートフォン。これがないと今時の若者は何も始まらない。そして欲しいのはiPhone7なのです。なんで落とせばすぐにガラスが割れるし、2年ぐらいしか使えないような怪しげなものに10万円も払いたいのか、そこら辺がさっぱりわからないのですが、今はそういう時代なのです。2年で10万円ということは、1ヶ月4600円ほど、それからまたパケット代金がMVMOで10GBで3500円ぐらいかかる。こう考えると何だかんだで毎月1万円ですよ。馬鹿馬鹿しくてやってられないんですけど、今は必需品なのです。

そこで30年前、私が高校生だった頃はどうだったかと思い出してみましょう。

まず当時はミニコンポというものがマストアイテムでした。10万円ぐらいの値段だったような気がします。今時、家電量販店に行ってもミニコンポなんて見ないですね。つまり、今はミニコンポに10万円など払わないのです。今時の若者はスマホで音楽聴きますから。ウォークマンなんてのもまったく必要ありません。

ミニコンポ買ったらCDぐらい買うんです。毎月とは言わないけど、2500円とか3000円とか1枚のCDに金を出して買ってました。CDを買わなくても友達やCDレンタルで借りてきて借りてきてダビングしたりしました。CDレンタル代も必要ですし、カセットを買う金というのも必要でした。今時の若者はスマホでMP3を落としてくるなりなんなりして、CDなんか買わないです。そういう私もCDをほとんど買いません。Amazonとかダウンロード販売でMP3なりFLACファイルを買ってくる、そんな感じです。
また今はカセットなんか買わなくても32GBのSDカードでも突っ込んでおけばおおかた足ります。



32GBのMicro SDは今どれぐらいの値段なのだろう？とAmazonをチェックしたら、なんと1080円。なんだこの値段？自分の目を疑ったわ。しかも無期限保証だ。32GBにMP3で一体何曲入る？カセット代金よりも遙かに安いのは疑いの余地はありません。

情報誌とか雑誌の類いも買ってました。500円とか1000円とかしましたけど、今時の若者は雑誌は買わないです。情報は大体WEBにありますから、いちいち雑誌に金を払ったりするケースは少ないでしょう。そういえば私も雑誌を買いませんね。そういえば以前、ウチに来ていた従業員が昼休みに男性ファッション誌をドヤ顔で読んでいたのを思い出しました。40過ぎた男が人前でファッション誌を読むのは控えた方が、色々な面で良いことが多く、実際他の従業員はその人を「ちょっと痛い人」ぐらいに扱ってました（2か月後には「相当痛い人」に昇格して、3か月後に辞めていただきました）。他人に対する視覚効果を狙うなら文藝春秋ぐらいの方が良いです。

また当時は電話なんて個人では持てませんでした。よくあっても子機。移動電話（というか自動車電話）なんて超金持ちが持つようなものでした。今の若者は電話などかけません。Line電話とかSkypeなりいくらでも相手が海外だってタダで電話が出来ますから。しかもビデオ電話だって思いのまま。電話代かけて電話なんかかけるほうがどうかしています。

ポケベルなんてのもありましたが、ただ音が鳴るだけ。営業マンとかヤクザが持つようなものでした。ちょっと後の時代になるとポケベルでメッセージが送れるようになりましたが、今のLineなどのメッセンジャーから比べるとクソみたいなレベルのものだったです。

TVだって、Youtubeがあるし、HuluもAmazonビデオもあります。これじゃあビデオレンタルには行かないだろうなぁ。私もビデオレンタルにはもう何年も行ってないです。私個人の感覚ではNHKに金払うぐらいなら、Huluに毎月1000円出した方が満足感が大きいです。

カメラになると、普通の高校生が個人で持てるようなものは「写るんです」ぐらい。現像代プリント代を小遣いで出すとこれが馬鹿にならない。今時はスマホにカメラがついています。写すのに金はかかりませんし、その場で写した写真が見られ、即友達と共有出来ます。

携帯ゲーム機も今時は必要ありません。スマホですんでしまいます。

今時エロ本なんてのも買わないだろう。

こう考えると、我々があれこれチョコチョコと金を出してきたものが、今はすべてスマートフォン一つでほとんど金がかからずにすんでしまっているというね。

一体どんだけ便利で良い時代になったんだ？

私個人の意見ですけど、断然今の方が良い時代だね。私が高校生の時にはこんな時代が来るとは夢にも思わなかったよ。当時の私が今の時代を見たら、間違いなくその瞬間に卒倒するね。他に金を使わないんだから、10万円をスマホにつぎ込んでも全然惜しくないという気持ちも理解出来ます。でも私は2万円のZenfone Goで充分だけどね。だってやれることはほとんど一緒だもの。

アナログ世代の人たちが、スマホを四六時中いじっている若者を嘆いていたりしますけど、全然時代について行かれてないね。自分が気に入らない時代の進化をしてるって言っても、そんなの自分の力では何ともなりませんよ。それに、こんな便利なものを若者が手放すわけがないだろうが。私でも手放さないだろうな。

実に良い時代になったと思います。私は若かったあの頃に戻りたいとか、まったく思いません。30年前の方が恐ろしく不便でずっと余計な金がかかっているじゃないですか。正直、今の方がずっと良いよ、まあそう思ったのでした。その代わり、通信費は光2回線（仕事場＋自宅）、携帯電話＋スマートフォンなどが結構かさむようになってますけどね。そのしわ寄せで結局、私も新聞は購読しないし、地上波TVは見ないし、雑誌は買わないし、CDは買わない、ビデオレンタルもしないという、そんなふうになっているのでした。