2015年5月28日木曜日

Bali Kamis物語 その10:IDカード

バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。

前回はBali Kamis物語 その9




IDカード

インドネシアではクレジットが結構さかんと言うか、簡単に出来ちゃいます。
頭金は少しでバイクや車がクレジットで購入できてしまうのです。しかし、利息は安くなく月利3%程でしょうか、、、、。
見栄っ張りなインドネシア人は返済能力もないくせに簡単に新しいバイクを購入しますが、結局支払いが出来ず、夜逃げしてしまうケースが少なくありません。しかも住民登録も身分証明書もデータ化されていないので、ジャワの田舎にでも逃げてしまえば、もう見つかりっこないですよね。


インドネシアには戸籍登録はありませんが、住民登録はあり、それに基づいて身分証明書が発行されます。
たとえば、ジャワ人がバリに住むとなると、住民登録を移すかもしくは届け出をして、テンポラリーの身分証明書を発行してもらわないといけないとか、同じエリア内であれば必要ないとか、まあそんな感じです。(データ管理されていないので、個人が持っている書面のみが頼りです)

そしてこの身分証明書がなければ何もできません。
銀行で口座を開く、お金を引き出す、運転免許証を発行してもらう、、、とにかく全ての物事はこれがないと何とも身動きが出来ません。そして、日本のようにハンコではなく署名が必要になりますが、その署名が身分証明書とちょっとでも違うと煩いです。
仕事柄、毎日のようにいろいろな書類に署名をしているのですが、署名って毎日書いてるとどんどん変化していってしまうのです。(えっ、私だけ?)
何度も書き直しを要求され、いつも面倒な事になります、、、、。

4年程前に、インドネシアでは全ての身分証明書をデータ管理すると言う事になり、身分証明書もE・IDカードにすると言う事が発表されました。E・IDカードになると、クレジット払わないでそのままバイクでジャワに逃走した奴でも簡単に捕まえられるみたいな
事でしょうか、、、、。そして、地区によって日にちが決められ、何月何日どこどこエリアの住民は全員必ず役所に来てE・IDカードの手続きをしないといけないと言われ、しょうがないので会社を休んで、行ってきました。
指紋、写真、虹彩認識と言うのでしょうか眼球の色まで登録され、インドネシアもすごいなあって感動していましたがまぁ、4年経ちましたが、未だに出来上がったとも言われずどうなったのでしょうか、、、ねぇ。



そう言えば、昨年の誕生日には更新だったので、役所に行ったところ、結局今まで通りのIDカードだった・・・・な。