2015年5月22日金曜日

Bali Kamis物語 その8 :バリで仕事がしたい Vol.2

バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。

前回は Bali Kamis物語 その7



バリで仕事がしたい Vol.2

今回は語学についてです。

私は英語も勿論インドネシア語だってほとんど話せないのに、海外に住んでみたいってだけで(それだけ理由でもなかったのですが)何もかも放り投げ飛び出してしまったので、2年程は苦労しました。

インドネシア語は基礎単語だけでも日常会話がほとんど出来てしまう、表面的には非常に簡単と思われる言語ですが、実は奥が深く、基礎単語が変形していき、また意味も変化していくと言う非常に難しい言語です。例を上げますと

Marah:怒ると言う基礎単語が変化しますと
memarahi:怒る     Saya memarahi Sudika  私はスディカに怒る
dimarahi:怒られる   Saya dimarahi Sudika  私はスディカに怒られる

と全く反対の意味になるのです。
私もそこまでまじめに勉強をした訳ではないので、今だって結構いい加減なインドネシア語ですが通じてくれます(笑)。

そんなほとんど話せない状態でしたが、ホテルで仕事を始めた時、スタッフとコミニュケーションを取らないといけないので、勉強をしたと言うよりは、覚えないとどうしようもない境地に立たされたと言う方が正しいのかもしれません。やはり人間どうしようもない境地に立たされると能力以上の力を発揮するようですね。

英語を母国語としないインドネシアで仕事をするのに英語か、インドネシア語かどちらが話せると仕事をするのに有利なのか、、、、。もちろん両方できるに越した事はありませんが、まぁ職種によるのではないでしょうか。ホテルでの仕事であれば、やはり英語が出来ないと難しいでしょうね。
外資系のホテルであれば、ジェネラルマネージャーからして英語圏の人間ですから、上層部が英語圏の人間ですと会話、全ての書類、メールは英語でのやり取りとなります。

うちの会社は日系ではありますが、外国語は英語しかできない上司や、トルコ人やら、ロシア人やらいますので、社内での書類、メールなどはやはり英語になってしまい、英語の苦手な私はちょっと辛いです。

ただ、インドネシア語が出来ると、ローカルスタッフや、仕事関係の人達とは打ち解けやすいというか親密な関係を築きやすいと言う事は確かです。インドネシア語でお願いをしたりする方が、相手が折れてくれると言うか
「しょうがねえな、、、」って感じでネゴシエーションがスムーズにできる場合もあります。

私の意見ですが、やはり英語でクレームを伝えるとか、ネゴシエーションが出来るレベルの語学力があるとまず、書類審査では通りますよ。英語もインドネシア語も簡単な会話しかできないとなると、まずローカルスタッフに『言葉もできない人』という烙印を押され、言う事を聞いてもらえません。

『英語は完璧、でもインドネシア語はちょっと下手だけどジョークで使える人』がローカルからは仕事が出来て、でも楽しい人と信頼され人気のようです。