2015年5月18日月曜日

Bali Kamis物語 その7: インドネシアの人 vol 2 お金編

バリ島在住20年である店主の配偶者に何かバリの身近なことを書いてもらうことにします。
名付けてBali Kamis物語 (Kamisはインドネシア語で木曜日)。

前回は Bali Kamis物語 その6



インドネシアの人 vol 2

貸し借りのお話、今回はお金です。

インドネシアでは、銀行にお金を定期預金にすると、今は大体年利7%程になります。
という事はお金を借りる時の利息はもちろんそれより高くなり、大体銀行で融資を受けると年利14%前後でしょうか、、、、。
しかし、担保も必要(あたり前か)、そして審査も厳しいので、現地の人は日本では何になるのでしょうか、、、地元の組合のような村立の銀行のようなところで融資を受ける事が多いです(※店主注:頼母子講のような感覚?)。審査も緩い、しかし金利は半端なく月利2%前後、しかも複利で計算されます。
(日本の感覚だと、もう考えられないような悪徳高利貸しですが、、、ヒント:インフレ・経済成長)

そんな感じなので、仲間意識が強いインドネシア人は仲間内でお金の貸し借りをしています。要は社内金融ですね。うちの会社でもスタッフ同士がお金の貸し借りをしています。担保なし、月利2.5%、ボーナス一括払い、もちろん複利で計算されます。

今まで、私が育てたスタッフの中で一番信頼をしているバリ人スタッフにsudikaという男がいますが(※店主注:子分・子飼いの類い)、本当に私の為に色々とやってくれる彼ですから、私も常日頃、彼の為に何かしてあげたいと考えていました。

ある時車で移動中、彼は車内でお金を借りる話を会社のドライバーとしていました。
利息は月利2.5%で、、、なんて話です。それを聞いた私は彼に

私: sudikaそんな金利払ってお金借りるのやめなよ、、、
  私が貸してあげるよ。

sudika: ほんとですか!でも悪いからいいです、、、、。

私: 気にしなくていいよ~、大丈夫、大丈夫、、、。
  年利15%にしてあげるよ。福利で計算もしないからさぁ、、、、。

sudika: ほんとにそんな安い金利でいいんでしょうか、、、、。
       申し訳ないです。

私: いいよ、いいよ、気にしないで~。

その後それを友達に、

私今日、sudikaに良い事したんだよ、何て言ったって一日一善だからね

って話したら、

さすが○○○さん、インドネシア人から金を絞り取る、あっぱれだ!

と言われ、大笑いされてしまいました。

そんなことないよねぇ、こんなに安い金利の親切な高利貸しは私以外にバリのどこ探したって居ませんよ?やっぱり私って底抜けに良い人だ!と完全に自己満足した一日でした、、、まぁ、銀行に寝かせておくより戻りが良いし、、、

「富める者はますます富み、貧しき者は持っている物でさえ取り去られる」

まさにそれを地で行くようなバリのお金事情です。




上の話とは全然関係ないですけど、トラクターって格好いいな。





やっぱりPhantom2はポジション・ホールドしてくれるから、操縦が楽です。